仮設住宅が抱える移動面での課題

朝食会場は早くから仕事着の関係者の方で賑わっており、打ち合わせを兼ねた食事にもご飯のお代りをする方々が多かったのが印象的でした。われわれも8時に集合して、二日目の調査に出発しました。運転は引き続き鎌田先生が引き受けてくださいました(感謝です)。
さて、車中からは、いまだあちらこちらに積まれた瓦礫の山が視界に入ります。かなり撤去は進んでいるようですが、手ごわい課題であるには違いありません。岡山大学でも岩手県と共同で瓦礫のバイオマス化事業に取り組んでいますが、効率は悪く、エネルギーの取り出しというよりは、雇用確保の面が強いと聞いています。
城山観光
 ▲ 城山観光
また、車中から「城山観光」という看板がみえ、バスが数台駐車されています。鎌田先生から「この城山観光さんへは、岡山の両備グループからの支援でバスが贈られていますよ。」とご説明を頂きました。両備グループから3台のバスが贈られ、1台は大槌地域振興(大槌町民バス)、2台が城山観光(貸切バス)への寄贈だそうです。岡山の企業も復興支援に一役買っていることがとてもうれしかったです。
特に、小職が、この4月に両備グループが設立した、一般財団法人地域公共交通総合研究所の理事を拝命している関係もあり、今度、役員に詳しい経緯を伺ってみたいと思いました。
仮設住宅へつながる幅員の狭い橋
 ▲ 仮設住宅へつながる幅員の狭い橋
鎌田先生のご案内により、昨日に続き仮設住宅の視察を行いました。川の上流域の田畑を埋め立て、仮設住宅が点在して設置されています。モビリティの観点からの課題は、川沿いを走る主要道路にバス停が設置されているのですが、その道路の対岸側に作られた仮設住宅では、バス停に行くのに当然のことながら必ず橋を渡らなければなりません。ところがその橋までの距離が遠かった場合は、実質的にかなり遠回りをしなければバス停にたどり着けないことになります。自家用車で移動する世代は良いのですが、免許を持っていない層や高齢者の人たちがバスを利用するのは一苦労なのです。加えて、その橋も幅が狭いケースが多く、通常のバスは車両幅員の関係で進入できないのです。
つまり、冬場は雪も積もりますし、買い物に行っても、荷物をバス停から仮設住宅まで手で運ぶのは一苦労です。また、足の弱い方は病院に行こうにもバス停までが大変です。仮設住宅とバス停を結ぶための小型モビリティなどの移動手段がなければ、せっかくのバスも利用されないという現状を知りました。
仮設鵜住居

う~のはまなす商店街
 ▲ 鵜 仮設住居(上)と、う~の!はまなす商店街(下)