安渡第2仮設団地

大槌町の高台に位置する安渡小学校は地震により倒壊の危険性があり閉鎖になりました。その校庭に建てられた、安渡第2仮設団地には、小学校の校庭一杯に35戸の仮設住宅が並びます。
安渡小学校

安渡第2仮設団地
校舎には ” ありがとう安渡小学校 ” の看板が貼られ、東京では見られなくなった二宮金次郎の像がひっそりと立っています。また、正門に入る手前に土手があり、その上を鉄道が通っていたのですが、鉄道の橋は、おそらく仮設住宅の工事用の際に地上高が低いので、荷物を積んだトラックは通れないために外されたものと思われます。今は走らぬ線路軌道に登ってレールが視界から消える切れ目を見つめるうちに、悲しい気持にさせられました。
今は何も走らぬ線路
ここは海岸線からかなり高い位置にあるため津波の心配はありませんが、長くて細い坂道が続き、お年寄りが徒歩で往来するには無理があります。また、一般車両は行けますが、バスでは道路幅員が狭いため進入には無理があります。お年寄りが自分で自由に移動するためには、電動車いすが必要ですが、これでは時速6キロの制限があるため目的地までたどり着くには時間がかかりすぎます。
できることなら、規制を緩和して、小型モビリティを利用できる環境整備を行いたいものです。