ありがたいことに、前任校愛知学泉大学時代の同僚たちが、名古屋の繁華街、中区錦にある旧名古屋銀行本店を改装した「ザ・コンダーハウス」にて、6月13日、ジイジの退職を祝う会を開催してくれました。
激動の時代を駆け抜けた仲間たちです。
美味しい中華を楽しみながらアジア系のビールや紹興酒を酌み交わしながら、懐かしい思い出話に花が咲きました。
一方で、残念ながら学部は閉鎖され、学び舎であった豊田市のキャンパスも建物は取り壊され更地となり、住宅地として分譲されると聞きました。
教員は全員が職場を変わり、現在は名城大、椙山女学園大、愛知淑徳大、福岡大の教授として皆さん活躍中です。
大学教育とは何か、問い直される時代だからこそ、これからも学生ファーストで歩んで頂きたいとエールを送った学生愛に溢れた夜会でありました。
翌日、6月14日は、朝から白川公園を散策、さらに足を延ばして、5年半暮らした思い出の街名古屋市大須を訪ねました。
退職して時間が出来たらやってみたいと決めていた一つの私的催事です。
当時、狭いながら新築だったワンルームマンション、その12階に住みました。
10数年ぶりに訪ねてみました。そして通った近所の銭湯や中華食堂、良くお参りをした、名所である大須観音へ参拝いたしました。ここは寺町で仏壇屋さんが多くあるまちです。また境内では、骨董市や世界コスプレ大会など、様々なイベントが開催され、当時、単身赴任した寂しさを紛らわせてくれました。
観音様では、お参りに合わせて、お札を納めてお線香をあげさせて頂きました。
友の健康と家族の健康を祈念いたしました。
さて、大須観音から奥に広がる、通称‘’ごった煮のまち‘’大須商店街を訪ねました。
朝が早かったため、お店は開いていませんでしたが、給料がでると、ちょっと贅沢をと通った、鰻屋、洋食屋、味噌煮込みうどん屋、とんかつ屋など、名古屋を代表する老舗の名店たちは健在であり、とても嬉しくなりました。
こうしたなかで、かつてお世話になった激安スーパーに、朝のオープンから並び、出来立て298円弁当(日本最安値?)をゲットして、「コメ兵」本店裏にある公園のベンチで頂きました。
大学教員デビュー当時は、お金が無くて、なんとかやり繰りしながら頑張った頃がありました。その時には、幾度となく、このお弁当のお世話になりました。その頃の自分を思い出しながら噛み締めました。
こうして縦横に広がる商店街をひと回りして、大須観音へ戻りました。
そして、急に雨がどしゃ降りとなりましたので、観音門前の喫茶の名店「イルフィオレ」で雨宿りです。ホットコーヒーを注文、モーニングタイムでしたので、少し迷いましたが、名古屋名物「小倉トースト」を付けてもらいました。
ここでは、空き時間に長居をして、本を読んだ記憶があります。
少しお歳をとられた感がありましたが、変わらぬお顔が笑顔で迎えてくれました。