朝岡山を発ち、名古屋で下車、ここから近鉄が誇る豪華特急「ひのとり」へ初乗車、一路、津を目指しました。
津では、農業経済学と地域政策学がご専門の三重大学松田裕子先生の研究室をお訪ねいたしました。
松田先生には、わざわざバス停までお出迎え頂き恐縮いたしました。
たぶん国立大学では最年少で副学長をされた英才研究者であり尊敬申しあげてきました。
出会いは、ジイジがトヨタの研究所時代です。
国土交通省の「日本風景街道」調査で、いまもお世話になっている、当時、東京大学の家田仁教授や、日本野鳥の会理事長で俳優の柳生博さんを随行させて頂き、北海道オホーツクへ参りました時に、紅一点の若き研究者として松田先生がメンバーでした。
また、内閣府にまちひとしごと創生本部が創設され、地方創生人材支援制度がスタート、その1期生として、松田先生は三重県南伊勢町、ジイジは岡山県井原市へ派遣されました。その国の仕事をご一緒したときの振り返りをさせて頂き、さらに話題は、現在の国立大学改革に及びました。和やかな中にも笑顔で対応いただいた松田先生に感謝です。
さて、津まで参りましたので、徒歩にて、まず、曹洞宗「塔世山四天王寺」を参拝、境内は深い緑の静寂に包まれた、真に歴史ある県庁の所在地を代表するにふさわしい名刹でありました。本堂の奥には、織田信長が祈願した、五穀豊穣をつかさどる三面大黒天が安置されていました。大黒天はメタボなお姿ですので、わたし自身の体型、そして農学の権威である松田先生は弁財天といったイメージでしょうか、いずれにせよ、共に健康で教育者、研究者として研鑽を重ねてゆけるように祈念いたしました。
さて、四天王寺から川沿いに20分ほど参りまして、郷里愛媛の今治城を築城した藤堂高虎が関ケ原後に築城したとされる津城跡を見学させて頂きました。見事な掘割と石垣でありました。紫陽花の花が見頃でありました。高虎公の像にご挨拶させて頂きました。
食事は、津には鰻屋が多いと聞いておりました。駅から数分の所にある「大観亭」さんで特上を注文、肝煮とノンアルビールを追加注文、結構、歩いて汗をかきましたので、のどを潤し、外はパリパリ、中はふわふわの鰻重に大満足でありました。
店内には、ご亭主が若い時に趣味で収集されたという岡山特産備前焼のコレクションが陳列されており、岡山から来た旨をお伝えしますと、女将さんが、笑顔で応えてくれました。思わぬ出会いに嬉しくなりました。
岡山への土産は、好物は覚えているもので伊勢詣での名物「なが餅」を買い求めました。
心から解き放たれた時間を自由に楽しんだ津訪問でした。
退職して時間に余裕ができましたので、残された日を、このように一日、一日、大切に過ごして参ろうと念じました。
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