豊岡市訪問②豊岡劇場
次に訪問したのが「豊岡劇場」です。
二度閉館となった同劇場は、初回はクラウドファンディング、2度目はサポーターの力で再生されたとご説明を受けました。一文を同劇場のHPから引用させて頂くと「1927年(昭和2年)これまで95年間の長きに渡って、豊岡劇場が紡いできたストーリーはかけがえのない大切なもので、多くの人たちの想いでここまでバトンを繋いでくださいました。私も「豊劇ストーリープロジェクト」を通して、放っておいたら失われていくその物語や記憶を記録することで、次世代に繋いでいきたいと思っていますが、「これまで」の豊劇について語るのはひとまず、ここまでにしようと思います。今日からは豊岡劇場の「これから」を、描いていきたい。関わってくださるみなさんと、映画館”豊岡劇場”の価値の再定義を行なっていきたい。これから、どんなことを豊岡劇場でできるか、一緒にワクワクしたい。そう思っています。(中略)私は豊劇がみなさんの日常の延長線上にあり、普段の暮らしの中にささやかな彩りを添える存在であってほしいと思っております。豊岡コミュニティシネマのビジョンは「すべての人の日常に寄り添い、支えあい楽しみ合う地域へ」です。毎日繰り返される日常の中でふと立ち止まったとき、仕事がうまくいかなくて辛いとき、好きな人をドキドキしながら誘ってデートしたいとき、育児や介護でくたくたになったとき、何だか学校がつまらないなと思ったとき、予定と予定の合間にちょっと時間ができたとき、ぜひいらしてください。豊岡劇場で、お待ちしております。豊岡コミュニティシネマ 代表 田中亜衣子 2023年2月17日」とあります。
視察現場では、田中さんからご説明を頂き、さらにこの文章を拝読させて頂き、これまでのご努力とこれからは未来に向けて創り上げてゆく、その「覚悟」をうかがい知り、さらに、この豊岡コミュニティシネマの持つ存在意義が、豊岡市全体の創生パワーを支える原動力に他ならないと確信することができました。
市民が守り育てる兵庫県豊岡市『豊岡劇場』は、時代の波にもまれ一時閉館するもクラウドファンディングで再生、さらに厳しい時を重ね、次は2度目はサポーターの力で再生、現在はシネコンに負けず堂々と現役を続ける映画館があることを知ることができました。学生たちは「昭和」に感嘆、ジイジは小学生の頃の思い出が甦りました。
田中さんのお人柄も含めて、お話をお聞きしながら目頭が熱くなりました。
心より深く感謝申し上げます。