今年も早くも半分が過ぎようとしています。
6月30日は、津山市での仕事を終えて、山陽学園大学の神田將志教授に岡山駅までお送りいただき、新幹線に乗り品川まで参り、京浜東北線で蒲田駅にて下車、京浜蒲田駅近くのホテルに宿泊しました。車内で夕食を済ませておりましたので、チェックンしてから早めに就寝いたしました。
さて、7月1日、羽田へ向かい9時過ぎの便で函館へ飛びました。天候はあいにくの雨模様ながら、レンタカーを借りて、道央高速道路を使い、一路、寿都町を目指しました。
2024年9月2日に訪れてから、約1年ぶり、2回目の訪問です。
寿都町役場での15時の待ち合わせに余裕がありましたので、まず、町営の寿都温泉「ゆべつのゆ」へ参り、軽く汗を流させて頂きました。海と山に囲まれた五感を開放する美と癒しの名湯と謳われたとおり、源泉が39.5Cの硫黄泉と42.0Cの塩化物泉、二つの源泉を持つ、広い湯船には、地元の方を中心に年配の皆さんが、気軽に会話を楽しみながら温泉を満喫されていました。
売店で「寿都Tシャツ」を2000円で買い求めました。色は多彩ですが、私のサイズのXLは、黄色と赤色しか残っていなくて、迷いましたが還暦を越えてジイジ仲間ですので赤にいたしました。今年初のウニが入荷とありましたので、受付の方に寿都産ですかと尋ねましたら、「そろそろ寿都産も入荷しますが、今日のウニは松前産です」と教えてくれました。この日(毎週火曜日)は入浴料が半額の300円とラッキーでした。食堂はお昼の営業時間を過ぎておりましたので、売店のお弁当に、この獲れたての生ウニを一箱買って「大人食い」をしたい衝動に駆られましたが、ここは断念して、役場を目指しました。
さて、役場では、産業振興課の滝澤裕樹課長と同課で商工観光担当の山岸雅巳係長のお二人が出迎えてくださり、3時から5時過ぎまで、ふるさと財団の地域再生マネージャ-派遣制度に応募され、その期間終了後の取り組みについて、ご説明を受けました。これまでの観光誘致の施策を推進する基本方針を堅持しつつ、課題として指摘された特急が停車する長万部駅からの地域公共交通の脆弱性や飛行場を持つ主要都市である札幌、函館からの距離が遠い点など、北海道新幹線の開業と相まって、在来線のJRによる縮小化が予想される中でのアクセシビリティの課題をいかに克服するか意見交換をいたしました。
また、1989年全国の自治体で初の町営風力発電設備を設置して先進的なエコシティを目指してきた寿都町です。発電設備のFIT調達期間(「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」:再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度。電力会社が買い取る費用の一部を電気をご利用の皆様から賦課金という形で集め、今はまだコストの高い再生可能エネルギーの導入を支えてきた。この制度により、発電設備の高い建設コストも回収の見通しが立ちやすくなり、より普及が進む)が満了を迎えるなかで、次の施策をいかに講ずるか、再エネ電気活用の循環型地域社会づくりを目指す強みを環境観光に活かせないか、とのテーマについて、私が倉敷水島でお手伝いを続けてきた、水島滞在型環境学習コンソーシアムの取り組みついて話題提供をさせて頂きました。
日が暮れる時刻になりますので、一旦、宿へ向かいチェックインを済ませましてから、前回と同じく、寿都港に近い、地元の新鮮な魚尽くしの「魚よし」さんで、夜の交流会を開催して頂きました。
2回目の訪問となりますので、本音の熱い議論をさせて頂きました。
日本海側に位置する寿都町は、弓形の湾になっています。
その景観美は見事です。
そしてそのラインに沿って風力発電の風車がゆっくりと回転しています。
また、朱太川の河口近くまで低木の自然林が茂っており、水は清く澄んでいます。
この北海道ならではの素晴らしさを活かした地方創生の道筋を、さらに明確に打ち出すために、ふるさと財団としての支援事業は終了しましたが、この事業が根石となり、次に活かされていくように、微力ながら寿都ファンとしてサポートをさせて頂くことを誓いました。