新庄村の朝は冷え込みが厳しく寒かったです。
タイのお客様をお連れして、10月28日は、まず、真庭市蒜山にある「道の駅 風の家」へご案内いたしました。
地元産の新鮮な野菜を廉価で買い求められるとあって、オープンから大勢のお客さまで賑わっていました。新庄村での宿泊は、二日目、三日目は新庄宿「本陣」(松江藩主が参勤交代宿泊したお宿)であり、ここは素泊まりです。台所はあるため、朝から夜の新鮮野菜や出来立ての食材を買い求めました。”様”の称号を付けたくなる岡山県真庭産の高嶺の花「松茸」は高価でした。ビニールカバーで香りが嗅げず残念でありました。
さて、高速道路を一路、島根を目指しました。
安来ICで降り、まず、足立美術館へお連れしました。
ここは、庭園の見事さで全国屈指のスポットです。
美術品では、北大路魯山人の名品を集めた「魯山人館」は、見ごたえがあります。
わたしは、別行動をとらせて頂き、大のお気に入りの山陰を代表した戦国大名尼子氏の居城である「月山富田城跡」へ登りました。
二の丸、本丸からの眺望は、彼方に日本海を望むことができます。
安来市のHPでは、「月山富田城は標高190mの月山を中心に、飯梨川に向かって馬蹄形に伸びる広大な山城です。山頂に主郭部を設け、尾根上に大小多数の曲輪を配した複郭式山城であり菅谷口、御子守口、塩谷口の3方面からしか攻められず、城内郭の下段が落ちても中段の山中御殿で防ぎ、そこが落ちても主山の月山に登って防ぎ、頂上には堀を築き守りを固め、一度も落城しなかった難攻不落の城です。戦国大名尼子氏が山陰地方統治の拠点とし、尼子氏の後には毛利氏、吉川氏、堀尾氏と城主が変わり、戦国時代から江戸時代初めまで山陰の政治経済の中心地でした。吉川氏が城主となってからは主要な箇所に石垣を築き、瓦葺きの櫓や土塀を建てるなど中世城郭から近代城郭へと大きく変貌し、その後に城主となった堀尾氏が松江城を築城して本拠を移すまで、出雲国の中心として繁栄しました。昭和9年には、その歴史的価値が認められ国の史跡に指定され、平成18年に日本100名城、平成30年に日本遺産「出雲國たたら風土記」の構成文化財にも選定されています。」と紹介されています。本当に心洗われる素晴らしい城跡ですので、ぜひ、お訪ねください。ここの道の駅「広瀬・富田城」では、絣を伝承すべく、数々の逸品を製作販売しています。また、藍染の体験コーナーもあります。タイ土産にと、高級品のショールを土産にお買い求めになりました。
さて、次は、明治の松江を舞台にした「怪談話」で知られる小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・セツをモデルにした、NHK朝ドラ『ばけばけ』の現地である松江を訪ねました。国宝松江城のお堀を一周する遊覧船「堀川めぐり」に乗船、船頭さんの軽妙なガイドでロケ地巡りを楽しみました。そして松江城を城内の麓から眺めました。何枚も記念写真をお撮り申し上げました。同城のHPでは「松江城は全国に12城しか残っていない現存天守の1つです。現存天守は江戸時代またはそれ以前に建てられ、壊れることなく現代に姿を残す特別な存在なのです。その中でも、慶長16年完成の松江城天守は、彦根城、姫路城と並び、近世城郭最盛期を代表する天守として国宝に指定されています。」と紹介されています。宍道湖畔の水をひき込んだ見事なお城です。堀川巡りを堪能いただきました。新庄村の宿場町は出雲街道です。この出雲街道は、兵庫県の姫路城を起点に岡山県の津山城(跡)を経て、鳥取県から、ここ島根県松江城までを結ぶ山陽道から山陰道を結ぶ主要な街道です。この出雲街道を活かした観光に磨きをかけてゆきたいと考えています。