人を大切にする経営学会第12回全国大会


人を大切にする経営学会第12回全国大会が、8月26日、慶應義塾大学三田キャンパスで開催されました。今回の大会は平日に1日の日程での開催となりました。
岡山から、創業1905年、備前市「鷹取醤油」の鷹取宏尚社長が登壇され、地域を大切にする、職人技を受け継ぐ、感動経営を熱く報告されました。
お昼の時間を利用して、理事会が開催されました。私が編纂を担当した『人を大切にする経営学用語事典』の売上部数が少ないのではないかとの動議が出され、意見が複数でましたが、まとまりませんでした。私自身も含めて、理事の高齢化が、一番の課題ではないかと感じた次第です。
この日は、途中で失礼したのですが、慶應義塾大学福澤諭吉記念慶應義塾史展示館を、少しの時間、見学させて頂きました。諭吉翁の代表的な格言のひとつは、学問のススメで説いた「「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。されば天より人を生ずるには、万人は万人みな同じ位にして、生まれながら貴賤上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資り、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずしておのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。」が有名です。今回、「活用の無い学問は無学に等し」が、心に刻んだ言葉でありました。さすが陸の王者を生んできた師の教えであります。
さて、この学会で創設からご指導いただいた大先輩が逝かれました。
企業経営の大切さが何たるか、厳しさと、とてつもない優しさをご教示頂きました。
訃報の知らせを受けた日は、岡山市内、夕方から激しいスコールでした。平素は独りのみしないのですが、涙雨に誘われ西川にて献盃です。