日本計画行政学会中四国支部大会


日本計画行政学会中四国支部大会が、4月19日、この4月にオープンしたばかりの徳島文理大学高松駅キャンパスで開催されました。
新校舎からは、高松駅が見降ろせ、反対方向の窓には瀬戸内海が広がります。
大ホール前には、胡蝶蘭のオープニングを慶ぶ献花が、ずらりと並んでいました。
お馴染みの岡山放送中静敬一郎社長はじめ岡山ゆかりの皆さんのお名前も並んでいました。
学会利用として外部へ貸し出したのは、これが初めてとのことで、栄誉ある先陣をきらせて頂いたことに感謝申しあげます。また、初めて新アリーナの中へも入ることができました。大きな円形ドームは、なかからの眺めも興味深いものがありました。そして、早く岡山にも欲しいものだと、年甲斐もなく、心からうらやましく思いました。

さて、学会のメインテーマは「高松ウォーターフロントエリアの再開発」でした。このサンポート高松が今、20 年ぶりに大きな変革期にあると高松の経済界、自治体、関係団体、そして市民が大きく期待に胸を膨らませています。
岡山商工会議所の報告書を引用させて頂きますと、「今年3月に高松駅の駅ビルが開業、来春に向けては、県立アリーナと徳島文理大学高松駅前キャンパス、さらに、3年後には、マンダリンオリエンタルホテル瀬戸内が開業予定であり、新たな賑わいづくりに大き な期待が寄せられている。また、周辺に目を向けると、西では、大的場の市民プール跡地の再開発や高松市中央卸売市場の再整備を控え、東では、玉藻公園北の水城通りのプロムナード整備、さらには、高松競輪場の再整備計画と、サンポート高松の周辺での新しいプロジェクトが始動している。サンポート高松を中心とするこれら5つのエリアをつなぐ東西軸、いわゆる「高松ウォーターフロント」の再整備は、今後の高松の趨勢を大きく左右する一手となるものである。そこで、高松商工会議所としては、本年4月に「市場再整備に伴う活性化特別委員会」を立ち上げ、これから計画が動き出す高松市中央卸売市場の再整備を中心にウォーターフロント全体を、いかに将来の高松市、香川県の活性化に結び付けていくか、議論しているところである。」として、積極的な再開発事業推進への協力サポートを打ち出しておられます。

また、大学退職後も、私が引き続き担当させて頂く、「ふるさと財団」地域再生マネージャー制度のアドバイザーとしてのお仕事として、昨年から、高松市中央卸売市場の再整備事業に、専門家としてJTBさんが現地で創生活動を実践展開中です(下記ブログご参照)。

また、個人的にも、この3月には、日本自動車研究所の鎌田実理事長をお連れして、高松市中央卸売市場と高松駅を結ぶ、新しいモビリティ(自動運転を含む)の可能性についてご助言を頂きました(下記ブログご参照)。

このように、「高松ウォーターフロント」では、新アリーナ開業、瀬戸内国際芸術祭開幕、総合卸売市場のリニューアル、島巡り観光船&国際線就航企画など、盛り沢山の実践施策が次々と展開される予定です。

さて、まずは高松駅前のうどん屋さんにて、つるつるのど越しの讃岐ザルうどんとアスパラガスとゲソ天のトッピングで腹ごしらえ、元気をもらいました。
学会の理事会総会に続き、本番の研究報告会では、高松商工会議所の間島賢治副会頭、新池伸司専務理事と共にパネルディスカッションに登壇させて頂きました。
会議所両名から覚悟を決めた「高松ウォーターフロントエリアの再開発」プロジェクト推進についてお話をお聞きしながら、私からもエールを送らせて頂きました。
個別報告では、岡山からは山陽学園大学の神田將志教授と新見公立大学の長宗武司助教が、興味深い研究報告をされました。
讃岐の衆の産学官連携の本気の覚悟をトクト拝見٠拝聴させて頂きました。

残日録としては「引退後、現役時代の思いの丈を、自己満足ながら、若手研究者に伝え継いで悦に入り」と言った心持でありました。
懇親会でも皆様との一献の時も実に楽しいものでありました。