伊勢神宮

早朝から四日市のホテルを発ち、8月13日は、一路、伊勢神宮を目指しました。久しぶりに詣でたお伊勢さんは想像をはるかに超える賑わいでした。

まず内宮へ到着、至近のA、B駐車場はすでに満車、五十鈴川の河川敷にある駐車場へ回りましたが、ここでさえ、かなりの混雑です。年々参拝客が増え続けていると聞いてはいましたが、参道のおはらい町とおかげ横丁は人の波をかき分けねばならないほどの混雑ぶりでした。

伊勢神宮は20年に一度の式年遷宮が有名です。内宮、外宮の正宮を始め14所の別宮や宇治橋なども造り替える、すなわち神社そのものを建て替え引っ越しする慣わしで、伊勢神宮によれば、約1300年前、天武天皇の意向ではじめられ、平成25年が62回目の遷宮が行われています。また、遷宮を行う理由は、唯一神明造という建築技術や御装束神宝などの調度品を未来永劫伝えることができ、いつまでも変わらない姿を望むことを可能にすることにより、国家の安寧秩序を目指したと記されています。

ともあれ、この森の木々は巨木が多く、五十鈴川の清水と相まって放たれる霊気に清々しさを感じます。伊勢神宮は皇室のための神社であり、庶民の個人的な祈願にはご利益が無いといわれますが、母にお札と健康祈願のお守りを土産に買いました。

宇治橋にある内宮の大鳥居で、前任校最後のゼミ生(ゼミ長)であるI君と5年ぶりに再会しました。茶店で宇治金時を頂きながら近況報告を受けました。社会人らしい凛々しい顔つきです。お互いの暮らしぶりについて語った後、話題は個人の生き方の自由と社会で生きるうえでの責任の範囲について真面目な議論となりました。聞き役に廻りましたが、厳しい社会の荒波と向き合いながら逞しく生きる姿に、こちらが勇気づけられました。

ここで彼とは再会を期して別れ、おはらい町とおかげ横丁をぶらぶらして、お昼になりましたので名物伊勢うどんを食し外宮へ参りました。外宮の駐車場は空いており、おまけに駐車場料金も無料でした。団体旅行はじめ個人の参拝もおはらい町とおかげ横丁がセットである内宮がメインで、外宮へ詣でる人は少ないのが実情のようです。