笠岡で地域づくりを学ぶ

笠岡市愛育委員協議会・栄養改善協議会・ヘルスアップ推進会 合同研修会が、1月20日、笠岡市保健センターで開催されました。

テーマは「共生社会の実現に向けて~おたがいさま、おかげさまの地域づくり~」です。講師は岡山大学医学部の浜田淳教授と川崎医療福祉大学医療福祉学科の竹中麻由美准教授です。

急速に少子高齢化社会が進むなか、笠岡は瀬戸内海に面し笠岡諸島に多くの美しい島々があります。こうした島嶼エリアの高齢事情も踏まえながらの研修会です。

岡山大学の学生は最前列に陣どり、また川崎医療福祉大学の学生たちも熱意を持って参加しています。

後半のグループワークには、小職も参加させて頂き地域包括医療ケアについて学ばせて頂きました。26あるグループの最後の26組に加わりました。笠岡市全体でも人口減少が進んでいますが、なかでも笠岡諸島の島嶼部は急速な高齢少子化が進んでおり、警察や銀行、コンビニもありません。

こうした日常生活の不便さを自助、共助、公助をうまく組み合わせ、いかに創意工夫をしながら、温かな助け合いの精神で、共生社会の実現に向けて~おたがいさま、おかげさまの地域づくり~を進めてゆくか、元気いっぱいの話し合いがされました。

現在、顧問としてお手伝いをしている女子バレーボールチーム岡山シーガルズ、その河本昭義監督は、グループワーク26組に参加されていた笠岡諸島の飛島(ひしま)のご出身です。河本昭義監督は、笠岡諸島では有名人であることを改めて知ることができました。

NPO法人かさおか島づくり海社や笠岡市観光協会のHPをみますと「笠岡市笠岡港から約30kmにある島で、一般的に大飛島・小飛島をあわせて飛島(ひしま)と呼ばれます。笠岡諸島は古くから瀬戸内海の交通の要衝で、中でも大飛島付近は瀬戸内海の東西の潮が離合する場所といわれ、往来する船がこの地で潮待ちをしていたと考えられています。その潮待ちの島、ならではなのかは分かりませんが、奈良時代から平安時代にかけての祭祀遺跡が発見され、おびただしい数の奉献品が出土したということがあり、笠岡諸島の中でも飛島が重要な地であったことが伺えます。かつては、大飛島の南東にある大浦港の近くから、東に砂洲が鳥のくちばしのように小飛島に向かって延び、大飛島と小飛島を結ぶ架け橋ともいわれていましたが、潮流の変化の影響などから現在では殆ど見ることができなくなっています。2~3月には島内に自生している600本余りの椿が見頃を迎え、島を周遊する4kmのハチマキ道を廻って楽しめます。地元のグループにより椿油づくりを行ったり、島のおもてなしとして古くから手打ちうどんづくりが有名で多くの観光客に振る舞われています。」とあります。

グループワークに参加された皆さんは、本当に強く逞しく、明るく輝いていました。河本監督の強く逞しく、そして明るいご性格は、ここ飛島で育まれたのだと納得いたしました。また、地域包括ケア活動の実態と最前線で活躍される皆様の本音の議論に接することができ、改めてその重要性を学ぶことができました。

来年度は、浜田先生の実践型社会連携授業「地域包括ケア」をサポートさせて頂き、笠岡諸島へ学生たちを連れて入らせて頂く予定です。