津山市「超小型モビリティ事業」情報交換

10月12日の朝はあいにくの雨模様で肌寒い朝でした。早くに朝食を済ませ、朝一から津山市低炭素都市推進室を訪問いたしました。

津山市は「自然と調和した快適な暮らしができるまち、豊かな自然と快適な都市機能を後世に引き継ぐ持続可能な環境に優しいまち」を政策に掲げ、平成26年10月から「超小型電気自動車を津山のまちづくりに活かそう!」を合言葉に、超小型モビリティ事業を開始しています。その概要は、環境省GPP事業として、導入による低炭素化効果・波及効果測定と地域経済・コミュニティの活性化への寄与を目的に20台、新たな分野への導入実証事業として、ビジネスモデルの展開による地域経済、コミュニティ等の活性化を目的に6台の合計26台、トヨタ車体㈱製コムスを地域の足として導入しています(内1台は二人乗り)。


まず、市民に対しては、走行中のCO2排出ゼロでエネルギー消費量が少なく、環境性能が優れており、目立つ特性を活かして環境面での発信力がある点、車両維持費が安いため、経済性に優れている点、狭い道でも走行が楽なことで城下町の道路にジャストサイズである点、などをPRしています。

具体的な活用は、津山市が公用車として福祉・保健訪問活動、企業訪問、業務連絡、運搬業務に利用、また、地域経済活動としてスーパーの宅配サービスはじめ取引先訪問に活用、福祉面では介護事業者訪問活動、また高専や大学等では学校や企業訪問への活用が図られてきました。さらには地域経済活動として、新たな宅配サービス、商店街カーシェアリング等、自治協議会では買物支援、配送拠点サービス、エコツアー、地域活動等での利用、環境啓発事業やイベントでの活用、観光分野ではカーシェアリング、観光協会等など、地域コミュニティや経済活動など、多面的かつ複眼的な利用を幅広に展開してきています。

こうした取り組みを踏まえて、最新の津山市の取組みや動向についてお話をお聞きしました。また、今後の岡山大学や近隣自治体、岡山県、さらに超小型モビリティ車両を製造・提供しているトヨタグループとの連携の方向性について議論を交わしました。