岡山県美作県民局では、地方創生活動の一環として、様々な地域の課題を解決し、活力ある地域を実現するため、ボランティア・ ＮＰＯ等各種団体から協働事業の提案を募集し、採択された団体に予算をつけて、その活動を支援しています。
今年度は、平成29年4月20日に第２次審査を実施、その審査結果を踏まえ、次の８事業が事業化候補として決定しています。その事業活動の中間報告会が、10月12日、10時から岡山県美作県民局で開催されました。
少し時間に余裕がありましたので、県民局近くの商店街を見て歩きました。津山市はB’ｚの稲葉浩志さんのふるさとです。すでに終了していますがコンサートのポスターが素敵でした。そして昔ながらの和菓子屋さん、本屋さん、散髪屋さん、タバコ屋さん、そして地元スーパーなど、まちの息遣いを感じることができました。
さて、１団体持ち時間30分で（報告15分、質疑応答・アドバイス15分）8団体がプレゼンした事業活動中間報告会では、それぞれ、試行錯誤を繰り返しながら、創意工夫を重ねている姿に胸を打たれました。毎回、お楽しみの昼食に頂くお弁当、鏡野町の地産地消、旬産旬消弁当に舌鼓でした。これは岡山が世界に誇れる最高のお弁当です。ゆっくりと味わいながら頂戴いたしました。
地方創生は、市民主導で行わなければ成就しないと考えます。その活動が軌道に乗るまでのスタートアップ時の支援を県が後押ししています。
最終的に、効果を生める活動に高めて、自らの力で運営していただきたいと、すべての団体にお伝え申し上げました。
採択されて活動する8団体のテーマ、団体名、活動概要を紹介します。
- 「自閉症療育セミナー及び治療教育相談会」（特定非営利活動法人岡山県自閉症協会、県北親の会ネット）では、美作圏域の自閉症・発達障害に対する理解や支援の機運を高めるため、主に自閉症児者をもつ保護者や支援者等を対象に、セミナーを開催します。また、専門家による個別相談会を実施し、家庭や職場等で抱えている問題に対する解決方法について助言を行う活動を展開します。
- 「カップリングパーティーin みまさか国」（特定非営利活動法人みまさか２１）では、美作地域でカップリングパーティーを年４回程度開催し、若者の出会いの機会を創出するとともに、食や観光のＰＲを行い地域の活性化につなげ、また、カップルが成立しなかった場合でも、希望に沿う人を紹介するなど結婚支援事業を実施しています。
- 「休耕地再利用プロジェクト」（特定非営利活動法人ワークサポート）では、耕作放棄地を再生し、もち麦（キラリモチ）を栽培し地域の特産品化を目指しています。収穫したもち麦は、雇用されることが困難な人に、パック詰めや出荷の作業を依頼し、労働の達成感、賃金を得る喜びを感じてもらうことを目指します。
- 「親子で育ち 地域にひろげ つなげる自主保育」（子育てサポート「スマイル」）では、「保護者同士で子育てを支えあう「自主保育」の質」と「保護者の育児力を高める手法」を専門家、行政等との協働により確立するとともに、活動の様子をSNSで発信し、地域での自主保育への理解を高める活動を展開しています。
- 「ウィークエンド・アーバン・サテライトショップみまさか」（特定非営利活動法人山村エンタープライズ）では、農産物等の販路拡大、地域の魅力発信のため、関西主要都市で週末に販売スペースを借り、地域の農産物や産品を販売しながら、地域おこし協力隊員とそのOB等が運営するチャレンジショップを開店するなど新たな「行商」によるビジネスモデルを検討、思考し、併せて地域のPR活動をしています。
- 「ヒノキの森でおもてなし隊」（真庭システム協議会）では、ヒノキブームの韓国からの長期滞在志向の観光客をもてなすため、ヒノキ林ガイドの養成、ヒノキ商品の開発を行うとともに、滞在型モニターツアーを実施し、地域の賑わい創出を目指しています。
- 「城西☆ふれ愛ひろば～子どもからお年寄りまで～」（城西まちづくり協議会）では、高齢者の居場所づくり事業「ふれ愛ひろば」を継続実施しながら、引きこもりがちな高齢者へ参加を促す仕組みを検討するほか、新たに子どもの居場所づくりのため、学習支援事業「まちばの寺子屋」と連携し、土曜日に安価な昼食を提供する活動を展開しています。
- 「“ものづくり”を“自分ごと”にする農林業×キャンプ」（特定非営利活動法人英田上山棚田団）では、都市住民等にものづくりの楽しさを実感してもらい、農林業へ関心を持ってもらうため、キャンプ場を拠点として、耕作放棄地再生や山林の整備、DIYイベントを行うなどの活動を展開しています。
報告会が無事に終了して、美作県民局のある津山市から大学へ戻る国道53号線沿いにある、道の駅「くめなん」（久米郡久米南町下二ヶ）で、新鮮な地元野菜を買い求め、焼きそばとサラダを作りました。
