倉敷にて

昨日は、倉敷で水島財団、高梁川流域学校と二つの企画打ち合わせに参加しました。

共通するメインテーマは高梁川流域と瀬戸内海の歴史・文化・資源を活かした、広い意味での環境教育の実践展開についてです。
進む高齢化、人口減少社会、財源不足への「対策」ではなく、しなやかな「対応」について具体論が論議されました。しなやかさの底流には覚悟を持った力強さが求められます。

これまでの水島コンビナート企業群の地域社会での立ち位置、行政や市民とのポジショニングについて、本音の意見をお聞かせいただき、真の意味での共存、共生、協働の実現に向けた道筋について、真剣勝負で意見交換に臨みました。

高梁川流域が育んできた「水と命」の素晴らしさを未来に続く世代に託すためには、目先の政策や生活課題への一時的、弥縫策的な処方では無く、高梁川流域が培ってきた市民価値を地域の子供たちや学生はもとより、世界に自信をもって示すことができる流域連携教育プログラムを実践展開することが大切であると改めて確認・確信いたしました。


大橋家住宅の長屋門を改装した新しいスポットでランチをいただきました。すべて高梁川流域の素材だそうです。100%玄米のご飯、ジビエ(新見の味付けイノシシ肉)、流域の野菜、豆腐、味噌、そしてデザートは米麹(甘酒)シャーベット、素朴ですが味わい深い逸品が並びました。

地域の大学が果たす役割は、こうした食ならぬ流域連携による教育プログラムをメニューとして揃えてお出しするお手伝いをすることであると考えます。

それは手が届く近い未来に実現できる夢と思いながら玄米をかみ締めました。