3月23日、午前は「世界一の環境学習のまち水島」を目指す皆さんが倉敷水島にある倉敷市環境学習センターに集まりました。会議では、現在のところ、仮説プランの域を出ないものの、これまでの歩みと実績を踏まえ、以下のような産官学民連携による役割分担が実現すれば、はじめは小さな一歩であるかも知れませんが、「世界一の環境学習のまち水島」プロジェクトは動き出す可能性が高いことを申し上げました。
- 地域の市民やみずしま財団をはじめとする地元組織が、地域の持つ資源を素材とした自然や風土、また、人々の暮らしをテーマとした歴史や文化を含む生活環境の学びから「自然と暮らしの環境学習プログラム」を担当する。
- 商工会議所や商店街、農協、漁協などの第1次から第3次にわたる地場産業の事業主体が、まちや地場産業の維持・振興を考える視点からの「都市とまちづくり環境学習プログラム」を担当する。
- コンビナート企業が、企業の活動紹介、生産する商品が如何に人々の役に立ち、世界にも貢献しているか、その技術や技能のすばらしさを伝え、併せて、CSR(企業の社会的責任)やフィランソロフィー(社会貢献)の観点から環境活動に取り組んでいるか「産業としての環境学習」を担当する。
- さらには、倉敷市はじめ行政機関は、サミット宣言の具現化、都市政策、環境行政、商工政策(観光を含む)、倉敷市を中核都市とする中枢都市圏構想など「倉敷市COOL CHOICEプロジェクト」や「世界に向けて発信するまち」などの重点施策を念頭に置いた行政施策面からの支援を担当する。
- また、大学をはじめ高梁川流域の教育機関が集い、この学習プログラムを支援する教員と実践型社会連携教育の体制・拠点整備(倉敷2大学のCOC活動の実績から学び、さらに岡山県立大学がCOC+の中核大学としてリードするコモンズネットワークの連携強化などが考えられる)、そして「環境学習」へ派遣する学生の募集、国内外への情報発信、参加学生・生徒への動機付け、派遣計画の策定などを担当する。
こうした体制を作るためには、ゆるやかでも議論できる「場」づくりが必要であることを提案申し上げました。
午後は瀬戸内から県最北の新庄村まで一気に足を延ばし、別行動の荒木勝理事と合流いたしました。新庄村では、道の駅でお気に入りの「ひめのもち」と「蕗の佃煮」を購入、一休みさせて頂きました。開花を控えた凱旋桜通りでは、ところどころに残雪がみられるなか、桜の古木の手入れが丁寧にされていました。新庄村役場へ小倉博俊村長をお訪ねし、これまでのお礼と来年度からの体制について意見交換をさせていただきました。
夕方には真庭市まで廻り吉永忠洋副市長を訪ねました。真庭市では、森林、環境、バイオマスなど、さまざまなテーマについて活発に話し合いをさせていただきました。また、久世駅の公衆トイレが、CLT(Cross Laminated Timber)で見事に建て替えられていました。まだ、オープンはしていませんでしたが、人気のスポットになると思います。
岡山へ戻り、夜は6年間、理事(社会貢献・国際担当)・副学長を担当された荒木勝先生の送別会が西川緑道公園界隈でありました。感謝とご苦労さまの思いを参加した地域総合研究センターと総務部の面々が伝えました。この合同で開催された会、いつになく、大いに盛り上がりました。