ナント市調査②Nantes Métropole(ナント都市圏共同体)訪問
朝は霧に包まれていましたが、10月29日、ナント市の新たな市民の集いの拠点、そして海外からの観光客が集う拠点として注目を浴びている、郊外のナント中ノ島エリアを視察しました。中ノ島には、10年前には開通していなかったBUSWAY5号線で向かいました。港には、かつてのバナナ貿易で栄えたシンボルとして、バナナ貿易の倉庫とナント商工会議所の建物が残されていて、現在は、若者が集うスペースとして有効活用されています。現代アートやジャンルを問わない音楽で溢れ、CaféやBARなど様々なスペースやショップが入居して繁盛していると聞きました。また、公共交通の整備により、新しい住宅地区も整備されています。そして、いまは使わなくなった大きな造船用のクレーンが、モニュメントとして訪れる人たちを楽しませてくれます。また、河岸には、引退した駆逐艦が停泊していましたが、現在は、パーティや集会場として貸し出されているとお聞きして驚きました。また、遊園地コーナーには、レトロなメリーゴーランドや動く機械仕掛けの象が始動準備に入っていました。また、昔の自動車が展示されていました。こうした古い産業遺産や工場跡、倉庫を再生活用して、地域の活性化拠点として都市の元気印に成長させているナント市の手法に感服しました。この計画を支えて成功に導いた貢献者が公共交通システムであると確信しました。
それから、今回の視察のメインであるナント都市圏共同体へ伺いました。Direction Générale Fabrique de la ville écologique et solidaire, Nantes Métropole(ナント都市圏共同体エコロジー&連帯の町づくり総局)のNathalie Barruet(ナタリー・バリュエ)directrice de la stratégie et des études au Département des mobilités (モビリティ部門戦略&研究ディレクターから、この10年間のナント都市圏共同体の交通施策について、丁寧に説明を受けました。また、豊富な資料を頂戴することができました。深い感謝とお礼を申し上げました。