地域との関り あれこれ


産学官金言が互いに連携しながら岡山地域の明日を見つけるために、2016年に組成された「おかやま地域発展協議体」が、7月10日、岡山大学本部棟6階第1会議室で開催されました。各団体の代表から貴重な意見が出されました。弊職からは、設立から現在までの具体的な活動の軌跡をご報告申し上げました。新たなテーマを探しながら実践展開を議論することで一同合意しました。

翌日、7月11日は井原市で「井原高校南校地跡地活用検討会議」が開催されました。全国的に、人口減少٠少子化に伴う小中高校の統廃合が進んでいます。会の冒頭、大舌勲市長から挨拶を受け、弊職は同会議の会長を拝命いたしました。地域の皆様と共に精一杯利活用策について考えて参ります。この日は、会議の後で委員の皆さまと南校舎の現地を視察いたしました。
この様子がNHKニュースで、弊職のコメントを紹介いただきました。
「井原高校の男子新体操部の練習場所などとして、井原市が県から借りる施設について、今後、購入するかどうかや、購入した場合はどう活用できるかを検討する会議が発足しました。11日に井原市で初会合が開かれ、市内の経済団体や教育関係者など12人が参加し、県立井原高校の旧「南校地」の体育館などを視察しました。この場所は、高校再編の一環で去年閉鎖されるまで、強豪として知られる井原高校の男子新体操部が練習場所として使うなどしていたため、県に要望して市が期間限定で借りています。ただ県は、施設を利用し続ける場合、市に旧「南校地」全体を一括で購入するよう求めています。そこで検討会議では、購入の是非と、市が所有した場合、教育や産業振興、福祉や観光などの面から、どう活用できるかを話し合い市に提案する予定です。今後、市内の団体や市民から意見を募り、来年春までに提案のとりまとめに向けた一定の方針を示したいとしています。会長を務める岡山大学の三村聡副学長は「これだけの広い敷地が井原市の中心にあるので、市民や若い人のアイデアで市の全体が発展ができる新たな拠点になれば」と話していました。(NHK7月12日お昼のニュースから引用)」
この日は、井原市出身の彫刻家、平櫛田中の代表作「鏡獅子」が、今年の2月6日、20年ぶりに国立劇場の建て替えに伴い井原市へ里帰りをしています。新しくなった田中美術館を訪問いたしました。「鏡獅子」は、歌舞伎役者の6代目尾上菊五郎をモデルに22年の歳月をかけて作られた高さ2メートルを超す渾身の大作で、平櫛田中が86歳の時に完成させた木彫の傑作で代表作とされています。田中先生の名言「いまやらなねばいつできる わしがやらねばだれがやる」を心に刻み、「井原高校南校地跡地活用検討会議」を実り多きものにする決意を鏡獅子に誓いました。

そして、7月12日は、朝から、まちづくり計画のお手伝いに向けた打ち合わせで津山市でした。打ち合わせの時刻に余裕がありましたので、市役所の傍にある津山藩の庭園「衆楽園」を散歩いたしました。この衆楽園は、津山藩2代藩主・森長継(ながつぐ)が京都から作庭師を招いて造営された廻遊式庭園であり、京都御苑内にある仙洞御所(せんとうごしょ)を模して造られたと記されています。津山市を訪れるたびに、時間があれば、ここで心を穏やかにするひとときを過ごすようにしているお気に入りのスポットです。
さて、この日は、谷口圭三市長と、現在の津山市の課題と今後の市長の方針について意見を拝聴させて頂きました。総合計画の策定に向けてお手伝いをさせて頂くことで合意いたしました。

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