上野不忍池畔にて


ファミリーでちょっとした嬉しい催事があり、6月30日、久しぶりに上野「伊豆榮」にて食事会でした。
約束の時間より早くに参りまして、久しぶりに公園界隈を散歩いたしました。
上野駅の公園改札口から、学生時代に市民合唱団で何度かステージに上がった思い出のある「東京文化会館」へ出まして、「国立西洋美術館」のまえでロダンの考える人にご挨拶をさせて頂きました。
それから上野東照宮へ参拝させて頂きました。
ここも大勢の外国人観光客で賑わっていました。
そして、不忍池の方へ下りました。
この時期、不忍池畔は一面ハスで覆われています。
あちらこちらにピンクの水連が満開でした。
不忍池辨天堂に参拝、水連の群生の葉の上を流れるように風が吹いて参ります。
それが心地よくて、お釈迦様ゆかりのハスだけにありがたい心持になりました。

「蓮の花は泥水の中からしか、立ち上がってこないといわれています。真水では立ち上がってこないのです。しかも、泥水が濃ければ濃いほど、水が汚れているほど、蓮の花は大輪を咲かせるそうなのです。泥とは、人生で例えるならば、辛いこと、悲しいこと、大変なことです。蓮の花とは、まさに、人生の苦難の中で花を咲かせることなのです。そして、蓮の中の実が「悟り」ということにほかならないのです。つまり、「辛く悲しいことが無ければ、人間は悟ることがない」ということを、お釈迦様は教えたかったのです。」

それから池をぐるりと回りまして「伊豆榮」の7階のお部屋にて、この不忍池を眼下に眺めながら、創業300年の老舗の味を家族で堪能いたしました。