伊万里の里


諫早での学びを終えて、5月24日、朝早く発ち、JR西九州新幹線で諫早から武雄温泉、そして佐世保線で有田まで参り、そして有田駅から松浦鉄道に乗り換えて伊万里まで各駅停車の旅を楽しみました。松浦鉄道では、途中で大正時代の駅舎や、のどかに広がる田園や河川、その後ろに広がる山々、心穏やかな、ゆるりとした車窓からの景観を楽しみました。佐賀といえば、「やきもの」であり、その代表が伊万里・有田焼であり、その起源は、豊臣秀吉の朝鮮出兵であり、それをきっかけに、朝鮮半島から陶工を日本に連れ帰り、佐賀藩の鍋島直茂が連れ帰った、陶工、李参平が有田の泉山で白磁鉱を発見、日本最初の磁器を焼いたと言われています。その後、李朝様式から中国様式まで、さまざまな手法を受け入れ、初代、酒井田柿右衛門らが、赤絵付けに成功し、日本初の色絵磁器を生み出したとされています。「伊万里・有田焼は一般的に「古伊万里」「柿右衛門」「鍋島」の三様式に大別され、日用食器から観賞用の美術品まで揃えた品揃え、白く美しい磁肌、華やかな絵付、使いやすさ、高い耐久性でたくさんのファンを魅了し続けています。」とされています。その中でも佐賀藩(鍋島藩)では、藩直営の窯が伊万里大川内山に開かれました。その大川内山を訪ねました。

まず、「伊万里・有田焼 伝統産業会館」で、古伊万里の名品の展示品を拝観しました。
それから時間をかけて、大川内山のまちなみを散策いたしました。岳神社や昔の登り窯跡、窯元直営の店を、一軒、一軒眺めて回りました。たっぷりと目の保養をさせて頂きました。
お昼は、カレーとコーヒーを食しましたが、その器にほれぼれしました。

また、帰りは、博多駅まで直通のバスがありましたので、発車時刻まで、伊万里駅の2階にある、伊万里・鍋島ギャラリーにて、初期の伊万里や鍋島をじっくり拝観させて頂きました。
博多駅では、九州出張の〆に博多ラーメンを頂き、岡山へ戻りました。