人を大切にする経営学会中国支部第7回公開フォーラム
人を大切にする経営学会中国支部の第7回公開フォーラムが、2月15日、ホテル広島サンプラザを会場に開催されました。進行役を担当させて頂きました。
ところで「人を幸せにする経営」と申しますけれど、それは言葉にすることは簡単ですが、実践するのはとても難しいことです。当学会における「人」とは、1 従業員とその家族、2 外注先・仕入先、3 顧客、4 地域社会、5 株主の5者を指します。人を幸せにしていれば結果的に業績も上がるはずです。そんな大切な会社を1社でも増やしたいという思いで、2014年9月23日、当学会は産声を上げ、お蔭をもちまして10周年を迎える運びとなりました。この間、様々な活動や顕彰制度である「日本で一番大切にしたい会社大賞」を設けました。中国5県からは、本日、登壇された企業や自治体はじめ多くの企業、団体が受賞を重ねています。
さて、平成30年7月には、広島、岡山、山口に大きな被害をもたらしました、西日本豪雨災害から5年となりました。官の力も得ながら、多くの「人を大切にする心を持つ」経営者や関係者の皆様方の努力・尽力により、ようやく復興に漕ぎつけました。この度の能登半島地震からの復興をあと押しするためにも、人を大切にする経営の心を込めて、登壇いただきました。
今回の支部大会では、午前中「日本で一番大切にしたい会社大賞」第12回受賞企業のなかで最も栄誉ある賞である経済産業大臣賞を受賞されているオタフクソース株式会社を工場見学させて頂きました。
午後からのフォーラムでは、冒頭、主催者を代表して同会中国支部長の萩原工業株式会社の浅野和志代表取締役社長が開会挨拶に立ちました。続いて、来賓を代表して岡山大学から那須保友学長が祝辞を述べました。フォーラムでは、基調講演の1として、「社員のモチベーションが高い会社の経営学」と題して同会の坂本光司会長が講演、続いて基調講演2では、「『日本的経営を目指して』〜コーポレートガバナンスとファミリーガバナンス」と題して、オタフクホールディングス株式会社の佐々木茂喜代表取締役社⻑に講話頂きました。先ほども工場見学の労をお取りいただきましたが、その現場で活かされている経営思想をじっくり拝聴させて頂きました。
休憩を挟んでのリレートークでは、第13回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞受賞企業から、中小企業基盤整備機構理事長賞企業である株式会社長岡塗装店の古志野純子常務取締役(島根県)、審査委員会特別賞企業である株式会社金見工務店の金見誠司代表取締役社⻑(島根県)、審査委員会特別賞企業である株式会社フジワラテクノアートの藤原加奈代表取締役副社長(岡山県)、実行委員会特別賞自治体である総社市の片岡聡一市長(岡山県)が、それぞれに心を打つ素晴らしい活動紹介をしてくださいました。
結びは、中国支部副支部長の島根電工株式会社の野津廣一代表取締役社長が閉会挨拶をいたし結びました。
本学会は、いわゆるブラック企業を減らす活動を続けている学会でもあります。日本社会や経済は先が見通しにくい時代を迎えていますが、この暗雲を払い去るべく、本学会、中国支部は、歩みを止めずに、一歩、一歩、利他の心で前進を続けて参ることを参加者全員が祈念いたしました。
懇親会では、岡山から参加した産官学の登壇者で、坂本光司学会長に入っていただき記念撮影をいたしました。心に残る支部大会でした。