吉備中央町は秋盛り


デジタル田園健康特区の吉備中央町は秋盛り
岸田政権の発足とともに、内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局、内閣府地方創生推進室が中心となり、「デジタル田園都市国家構想」が進められてきました。国によると「デジタル田園都市国家構想とは、「心ゆたかな暮らし」(Well-Being)と「持続可能な環境・社会・経済」(Sustainability)を実現していく構想です。デジタル田園都市国家構想が目指すのは、地域の豊かさをそのままに、都市と同じ又は違った利便性と魅力を備えた、魅力溢れる新たな地域づくりです。具体的には、「暮らし」や「産業」などの領域で、デジタルの力で新たなサービスや共助のビジネスモデルを生み出しながら、デジタルの恩恵を地域の皆様に届けていくことを目指します。」と説明されています。
また、この構想に先立ち、議論が進められていた「スーパーシティ構想」とともにデジタル田園都市国家構想を先導する取り組みとして、新たに「デジタル田園健康特区(仮称)」を設けることが決まり、2021年度にスーパーシティに応募した自治体から、吉備中央町(岡山県)、茅野市(長野県)、加賀市(石川県)がこの特区に選ばれたのです。
スーパーシティとデジタル田園健康特区(仮称)は、どちらも「特区」指定を軸とした規制緩和を狙いとする住民サービスを展開する政策の推進であり、双方ともに「デジタル田園都市国家構想」に位置付けられつつも「スーパーシティが幅広い分野でデジタルトランスフォーメーションを進める未来社会志向であるのに対して、デジタル田園健康特区(仮称)の方は、人口減少・少子高齢化といった特に地方部の課題に焦点を当てている」(第3回専門調査会の議事要旨より)と、その違いを明確にしています。このデジタル田園健康特区の実現に向けて、吉備中央町の企画提案を、岡山大学では、国が示唆した方針に基づきながら、本学が得意とする医歯薬学系分野を中心に社会実装に向けた支援を続けています。

健康医療分野のタスクシフト
 ①救急医療における救急救命士の役割拡大
 ②在宅医療における看護師の役割拡大
 ③患者の健康管理における薬剤師 の役割拡大

健康医療情報の連携
 ①健康医療情報の自治体を超えたデータ連携
 ②健康医療情報の患者本人やその家族による一元管理 (「医療版」情報銀行制度の構築)
 ③母子健康情報のデジタル化

創業支援等その他の取組
 ①健康、デジタル分野の創業支援等
 ②マイナンバー・マイナンバーカードの活用
 ③在宅遠隔見守りサービス(スマートホーム )

予防医療やAI 活用
 ①妊産婦健診情報を踏まえた予防医療サービス
 ②AI、チャット機能を活用した遠隔服薬指導等
 ③先端リハビリ機器・プログラム開発

移動・物流サービス
 ①ボランティアドライバーによる通院送迎
 ②高齢者の通院時等の運賃割引
 ③タクシー等を使った医薬品等の配送


さて、11月15日、町内のお寺を巡ってから、吉備中央町の活動拠点に位置する吉備高原都市に参りました。
広場はクリスマスイルミネーションの飾り付け準備中でありました。
少し遅いお昼として名物「くさぎなかけめし」を頂きました。
野草のくさぎなには、独特の匂いががるため、食するまでには手間がかかるそうです。
野趣に溢れる逸品です。
吉備中央町プロジェクトが成就するよう祈念しつつ美味しく頂きました。