備前市訪問

新型コロナ感染症対策の基準が緩和される流れを考慮に入れ海外からの観光客の誘致について、岡山県が積極的に施策を検討、展開しています。
その政策のひとつが、岡山シーガルズのタイでのファンの多さを活かしつつ、JETRO岡山の支援も受けながら進めている、岡山への観光ツアー企画を検討するプロジェクトです。
現在、岡山県では、岡山シーガルズの選手が岡山の魅力発信をするタイ国向けの動画製作が進んでいます。

さて、1月31日は、岡山シーガルズの観戦にタイから来岡された、タイにおける岡山シーガルズファン代表のひとりであるポンサン氏のリクエストで、備前市をご案内申し上げました。備前市では、政策企画と観光担当の職員の皆さんにご挨拶をさせて頂きました。今回の備前市訪問のテーマは、瀬戸内海の多島美の紹介と岡山オリジナルのグルメの目玉として「カキオコ」(特産牡蠣のお好み焼き)を体験して頂き、さらに学びの拠点として「閑谷学校」と「渚の交番」をご案内して、例えばタイからの岡山シーガルズファンをメインとしながら、バレーボールで秀逸な成績をあげたタイの高校生や大学生など若い層を、バレーボール指導や交流にあわせて「日本遺産を学ぶ」とのテーマを加えて呼び込む可能性を検討することです。
一方、ヒアリングでは、タイの皆さんは「備前焼」に対する関心は「いま一つ」との結果を得ていますので、ポンサン氏に現物を鑑賞いただき、その感想をお聞きすることでした。

さて、日生地区では、頭島に地元の漁師と子どもたちによる漁場再生活動の拠点として「海との共生」をテーマにした海洋教育を提供する目的で日本財団が支援してオープンした「渚の交番」を見学頂きました。この新たな環境学習拠点機能を持つ「渚の交番」は、多目的室、物販スペース、海洋環境研究室、レストラン、牡蠣剥き施設、マリンアクティビティ拠点等を有する施設とエリアです。瀬戸内海の多島美をいつまでも守り、育てる活動が本格的に始まっています。
また、自慢の牡蠣も最盛期を迎えており、「タイ人は牡蠣を食べる習慣があるもののタイ産の牡蠣は小ぶりなため、岡山の牡蠣は人気が出る可能性がある」とポンサン氏にご指摘いただきました。昼食に名物カキオコをご一緒させて頂きました。彼は、その作り方を熱心に映像に収めました。帰国後、仲間の意見も聴いてもらうこととしました。ちなみに広島風お好み焼きの店はバンコクで大繁盛して並びが出ているとの情報も頂きました。

閑谷学校訪問では、簡単な解説をさせて頂いたところ、大いに日本の歴史や文化、そして国宝である建物に興味を持ってくださいました。
こうしたスポーツの魅力を起点に活用して岡山の魅力を発信する活動を産官学金が連携しながら、一歩一歩、進めてゆきたいと改めて感じました。