Ⅲ 熊本6月25日(土)車座ディスカッション(下通2番街特設会場・オンライン)

金沢、熊本、岡山のまちづくりの実際を徹底比較、分析、検証したシンポジウムの初日が成功裏に終了、翌日、6月25日、朝から下通り商店街に集合して、テーマをまちの「居場所づくり」として、熊本大学の田中尚人先生の進行により、車座ワークショップが開催されました。大きな人工芝を4枚敷き詰め、周辺にパイプ椅子も並べ、中央にはオブジェとして絵本を並べた低い本棚を配置しての開催です。

商店街を大勢の人が行き過ぎてゆきます。セグメントごとの居場所はどこか、大学生のニーズは何か、どうした場所や空間づくりが考えられるか、田中先生の軽妙な進行に合わせて、参加者が参加者相互で話し合いを進めながら、次々と持論を披露してゆきます。発言の都度、的を射たまとめを田中先生が担当されました。こうした商店街に座りながらのワークショップは初体験です。

こうして、新型コロナ渦を経験して、人々のライフスタイルやビジネスの在り方が大きく変化して、オンラインを活用したビジネスも普及するなど、中心市街地の役割が変化しつつある状況を踏まえて、参加者から忌憚のない意見や感想が出されました。とりわけ、今回のシンポジウムのメインテーマである「まちなかでの居場所づくりと新しいライフスタイル」の視点からは、主催者である熊本大学まちなか工房の先生方や関係者の皆様方の問題意識である「市民が繰り返して訪れたくなり、幸せな時間を過ごしたくなるまちなかの創出」に向けた「場づくり」「時間づくり」について本音の議論を聞かせて頂くことが出来ました。熊本、岡山の学生たちからも積極的な意見が多数出されました。こうして、岩淵泰先生から、来年度は岡山での開催を宣言して、無事に二日間の三都市シンポジウムは閉会しました。
熊本大学、すきたい熊本協議会、熊本市、商店街の皆様方はじめ、関係者の皆さまの憎いまでのおもてなしとお心遣いに心より深く感謝申し上げます。