学生企画「大収穫祭」

コロナに負けず2年ぶりの瀬戸内市裳掛小学校(在校生31人)向け、岡大まちづくり学生サークル企画イベント”大収穫祭~クイズで楽しく裳掛を知ろう~”の最終準備が、10月23日、岡山県生涯学習センターをお借りして実施されました。

大学のクルマで迎えに行き、当日の備品の搬入を手伝いました。
サークルの学生たちに見守られる中で、準備が整ったグッズを積み込み、学生代表4人を乗せて現地へ出発です。


途中、セルフうどん発祥の「名玄」で、昼食をご馳走しました。
コロナの影響で学生たちと食事を共にするのは2年ぶりくらいでしょうか。
それからブルーラインをひた走り、瀬戸内市にある会場となる裳掛コミュニティに到着です。
学生たちはコミュニティ協議会の山本稔副会長に施設を開錠して頂き、窓を全開にしてホールのモップがけから始め、手際よく保護者席の設置など準備を進めました。
1時間ほどで下準備を済ませて、アルバイトが入っている学生もいて、とんぼ返りで帰岡いたしました。


さて、当日、学生たちを裳掛の皆さんがクルマ4台でJR赤穂線の邑久駅まで迎えに行ってくれました。私も自宅から向かいました。

「大収穫祭」は、私たちがダンボールや新聞紙などで作ったサツマイモやマスカット、かきなどを収穫し、それに付いている様々なクイズに答えるというゲームです。

既に学生たちは受付から3つのゲームコーナーを準備して子供たちの来場を待ち構えます。今回のイベントも地域コミュニティの方、保護者の方、地域おこし協力隊から裳掛に入り、現在は瀬戸内市に所属して地方創生の陣頭に立ち、学生たちの指導にあたってくれている菊地友和(きくちともかず)さんはじめ地域の皆さんのご協力で企画が実施できます。


こうして裳掛コミュニティの2Fに、10時過ぎから子供たちが次々と訪れます。受付で検温やアルコール消毒を実施、参加者に名前を記入してもらい、10時30分の開始からお昼前まで、マスク着用を義務付けさせて頂き、和気あいあいと実施することができました。ピオーネや牡蠣、そしてこれまで耕作放棄地対策として栽培してきた、さつまいもなど特産品に関連するクイズで子供たちにもっと地域を知ってもらうコンセプトで郷土愛を育みました。正解者には、スーパーボールなどの景品が渡されます。一人で10以上正解して袋一杯に景品をゲットした子供さんもいました。私もクイズに挑戦しましたが、マスカットの適正な粒の数はいくつ?といった難しい問題もあり、さすが岡大生と、思わず笑みがこぼれました。

ゲームの途中で駆けつけてくださった裳掛コミュニティ協議会の服部靖会長にもご挨拶ができました。また、いろいろな情報交換も、久しぶりに対面でできました。
現在の喫緊の課題は、今年度末(令和4年3月末)で、邑久駅と裳掛を結ぶ東備バスの運行が赤字続きで廃線となる予定であり、地域の皆さんが瀬戸内市にコミュニティバスを運行するよう請願しているという、まさに地域公共交通の問題、そして今月下旬から、いよいよ牡蠣の収穫期になりますが、労働力として頼みのベトナムからの外国人技能実習生がコロナにより確保できず、収穫に大きな影響が及ぶことが懸念されていることなど、情報提供を頂きました。こうした課題は、備前市頭島や隣県の広島県の宮島などでも悩んでいるのではないかと想像しました。


ともあれ、2年ぶりの学生たちによる地域イベントの開催を無事に終えることができました。裳掛小学校の子供たちの元気いっぱいの笑顔、そして学生たちの懸命に動く仕草と晴れ晴れとした満足顔に勇気をもらい、そして地域の皆様や保護者の方の理解に深く感謝申し上げた学生企画「大収穫祭」でした。