九大マネタリーカンファレンスを龍谷大学で開催

いつもは九州大学で開催されるマネタリーカンファレンスですが、今夏は京都の龍谷大学深草キャンパスをお借りして、8月8日(水)からの3日間の研究会となりました。
本来の大きなテーマが国際金融であり、今回は、小職を除く各先生方が、ご自身の専門研究の成果を報告し合いながら、突っ込んだ質疑応答が続きました。統一的な課題は、サブプライムローン問題に端を発した通貨危機以降の国際金融システム安定化の方向性についてでした。
龍谷大学深草キャンパス
 ▲ 龍谷大学深草キャンパス
会場となった龍谷大学深草キャンパスは、大変に美しいキャンパスであり、ベンガラ色の校舎に緑が映え、仏教系の大学らしい落ち着いた佇まいです。かつて全国労働金庫協会・労働金庫連合会に勤務していた頃の同僚で、現在、経営学部の教授をされている細川孝先生が、温かく出迎えてくれ、初日の夜に一席設けてくれました。
経営学部の教授をされている細川孝先生
 ▲ 右が細川孝先生
彼の研究室は書籍で溢れんばかりで、彼の研究に対する熱心さをうかがうことができました。また、元近畿労働金庫に勤務されていた山西万三教授とも再会することができました。加えて、NPO法人京都社会文化センターの三宅正伸理事(龍谷大学京都産業学センター客員研究員・非常勤講師)をご紹介いただき、今後、まちづくりに関して意見交換を進めることで合意いたしました。懐かしい思い出話にも花が咲き、愉快な時間を過ごさせていただきました。皆様に感謝です。
さて、二日目は朝から夕方まで3人の先生による熱のこもった報告が続きました。すべての報告について丁寧に指導頂く、川波洋一先生の研究の高さと深さに改めて感服しました。その晩は、懇親会が大学近くの老舗割烹「近善」の2階座敷にて開催されました。先ほどまでの議論の振り返りから近況報告、今後の先生方の抱負、次回のカンファレンス開催候補地探しなど、次々と様々な話題が流れるように出され、時間のたつのを忘れさせてくれました。
老舗割烹「近善」にて
また、このお店「近善」の味の良さには驚きです。京都は何度も訪れていますが、このお店の味は、これまででも最高のAAAをつけることができます。龍谷大学の教職員の皆さんが来客の際に御用達とのことで、それがうなずけました。とくに松茸の土瓶蒸し、吉野葛を使った冬瓜など夏野菜の器、粒山椒の効いたじゃこ飯でこしらえた穴子握りは絶品でした。
老舗割烹「近善」
3日目は小職の労働金庫の研究報告です。研究の浅薄さを多くの先生方から多面的にご指摘いただきました。自信が無かった点は、すべて指摘いただいたといって過言ではありません。次回に向けた研究の指針を川波先生から頂くことができました。とても有意義な3日間でした。
今回のカンファレンスの段取りから懇親会のセットまでご面倒をおかけした龍谷大学経営学部の三谷進教授に皆で御礼を申し上げ、再開を誓い合い会場を後にいたしました。
≪番外編≫
前職の愛知学泉大学時代の同僚で、現在、名城大学法科大学院で准教授をされている庄村勇人先生が、ご実家の徳島へ帰省される途中ということで、龍谷大学に立ち寄ってくれました。これまた奇遇話ながら、労働金庫時代の同僚である前出の細川孝先生と庄村勇人先生は、高校が徳島県立脇町高等学校の先輩、後輩であり、庄村先生を細川先生にご紹介申しあげました。年は離れておられますが、共通の先生の話題や最近の母校の様子など、ふるさとネタでしばし盛り上がりました。
庄村勇人先生
 ▲ 伏見稲荷(左)と、庄村勇人先生
細川先生に御礼を申し上げて、キャンパス近くの伏見稲荷へ庄村先生と参拝いたしました。猛暑の中を鳥居をくぐりながら境内を散策いたしました。そのあとで門前の食堂で、名物の稲荷寿司とウズラの焼き物を頂き、京都を後に庄村先生の運転で、一路、岡山をめざしました。
幸い、帰省ラッシュの合間であったのかほとんど渋滞なく岡山に到着することができました。岡山市郊外の温泉でひと風呂浴びてから市内に繰り出し、瀬戸内の魚で一献傾け、互いに最近の様子について語り合い、その夜はエアコンの無い小職の官舎へお泊めいたしました。
とても充実した3日間でした。

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