ホテルにチェックインしたあとで、新見駅前で日本クアオルト研究所の伊藤直人会長とご一緒いたしました。小職は、新見市からの依頼で、同市が発足させたクアオルト推進協議会アドバイザーとしての参加です。
さて、日本クアオルト研究所は、日本クアオルト研究機構の事務局的な存在で、健康づくりやストレスの軽減を進めるため、社会環境をどう整備していくべきか、最新のドイツのクアオルトを調査研究し、地方自治体、民間企業と連携しながら、日本に適した日本型クアオルト(療養地・健康保養地)を広めるために活動している組織です。
翌10月22日は、本降りの雨です。
新見市民運動公園にある新見市民体育館にて、午前9時から、太陽生命クアオルト健康ウオーキング「クアの道(健康の道)」認定記念式典が開催されました(太陽生命は「健康寿命の延伸」という社会的課題に応えることを目的として、2016年6月より「太陽の元気プロジェクト」を推進、その一環として、日本クアオルト研究所と連携して、疾病予防・健康増進に効果のある「クアオルト健康ウオーキング」の普及に取り組んでいます。そして、この取り組みを全国に広げ社会を元気にするために、「太陽生命クアオルト健康ウオーキングアワード2016」を実施、3つの自治体が選ばれました。受賞団体は、岐阜県飛騨市(市長:都竹淳也氏)、岡山県新見市(市長:池田一二三氏)、兵庫県多可町(町長:戸田善規氏)です)。このクアオルト(Kurort)とはドイツ語で、クア(Kur)「治療・療養、保養のための滞在」とオルト(Ort)「場所・地域」を組み合わせたハイブリッドな言葉で、「療養地」という意味であり、ドイツでは健康保険の対象になっている気候性地形療法と説明を受けました。その特徴の一つは、個人の体力に合わせた運動リスクの少ないウオーキングで、運動負荷を心拍数(脈拍)の測定でコントロールしながら、ウオーキングを地域の資源を活用して自然環境を堪能しながら楽しみ、精神的にもリラクゼーション効果が得られるプログラムです。
新見市のホームページを一部引用しますと「市民の健康づくりだけでなく、新見ならではの地域・気候・食を市外から参加される方に体感していただくことで、産業振興や観光振興など交流人口の増加にも繋げていきたいと考えています。特に今回の現地調査によって、本市にある鍾乳洞であります「満奇洞」を活用したコースを選定いただいており、鍾乳洞の明暗、静寂、温冷などの特色を感じながら、他の地域にはない、本市ならではのクアオルト健康ウオーキングを体感していただけるのではないかと思っています。また、この取り組みは、各種団体など市民の参画をいただきながら、「市民との協働」により推進することが重要だと考えています。」と紹介しています。
こうした健康寿命の延長と地域の創生を目指した活動が本格的にスタートしました。
式典では、コース認定式、公式ガイド(指導員・普及員)認定式、関係者挨拶と続きました。そして、テープカットに続き、池田一二三市長をはじめ、約70名の参加者が、雨のなかではありましたが、専門のインストラクターの案内と指示に従いながら、クアオルトウオーキングに出発いたしました。確かに出発前と到着後では、小職の場合、血圧が人間ドックでアドバイスされている目標の適正値まで下がっていました。 入念なストレッチや体力測定などのメニューも豊富で、次の機会に再び参加したいと感じました。さらに、地域の食材を中心に提供された「クアオルト弁当」が3種も提供され、どれにしようか迷いました。カロリーを700㌍以下に抑えなければならない、地域の食材を用いなければならないなど、厳しい基準をクリアしたお弁当ながら味は最高でした。10月、11月の開催予定は、10/26(木)満奇洞コース(集合場所:ふれあいセンター満奇駐車場)、11/1(水)新見富士コース(集合場所:まんさく運動公園グラウンド横)、11/8(水)満奇洞コース(集合場所:ふれあいセンター満奇駐車場)、11/16(木)新見富士コース(集合場所:まんさく運動公園グラウンド横)で、集合時間はいずれも午前9時、11時30分くらいまでの2時間半ほど。参加費は300円で事前予約は不要です。ぜひ、皆さんご参加くださいませ。
式典では、伊藤直人会長、池田一二三市長と記念写真を撮らせて頂きました。
帰りは、伯備線特急出雲に乗車、検札が済んだ瞬間に眠り、気がついたら終点の岡山駅でした。
さわやかな健康体験を積ませて頂きました。