余部鉄橋「空の駅」


香美町観光協会のホームページでは余部を「1912年の完成から約100年間、JR山陰本線を見守り続けてきた余部鉄橋。2010年には新しくコンクリート橋に架け替えられましたが、JR餘部駅側の3本の橋脚は現地保存され、余部鉄橋「空の駅」展望施設として生まれ変わりました。余部橋梁下には、公園もあり橋脚跡を利用した東屋や芝生張りの自由広場でゆったりとした時間を過ごすことが出来ます。」と紹介しています。
まず、GWの5月3日であり、昼すぎの当地は、駐車場の空きを待つマイカーで、プチ行列、プチ渋滞ができていました。ようやく施設から少し離れた場所に駐車出来ました。こういう観光地にきますと、一分、二分遅れても、大勢に影響ないのに、なぜだか、気がせいて、焦るケースが多いです。子供連れが多いため注意しながら駐車いたしました。
さて、当時の解説が昔からの写真付きで香美町のホームページで興味深く紹介されています。この鉄橋は、JR山陰本線の鎧駅と餘部駅との間に位置、全長309.4m、橋脚の高さ41.5m、トレッスル式鉄橋としては日本一の規模を誇り、山陰本線の名物であるとの説明です。この過去からの鉄橋の残された橋脚遺産を眺めながら、在りし日の余部鉄橋を想像しつつ、遺構の写真を何枚か撮りました。
そして、高速のエレベーターで、一気に駅舎の高さまで登りました。上階に着きますと、そこからの日本海へ開けた景観は絶景です。特に、この日はお天気が晴天、風も穏やかで日本晴れ、素人の小職でさえ上手く撮れたと感じましたので、写真愛好家にとっては、絶好のフォト日和であったと思います。また、昔のままの橋脚を残した線路部分は、そのままのレールが敷かれたままでしたので、これが訪れる人に、かつての面影を本物で味わえる造りになっており、大いに関心いたしました。また、駅舎の手前の線路脇に「瑞風始発地点」の表示があるのにも驚きました。
全国のJRの在来線は、廃線の危機にさらされています。誰も好き好んで廃線を望む人はいません。何とか、国民全員の英知と利用促進により、存続させて参りたいものだと、改めて確信いたしました。岡山に本社を置く公共交通会社の両備グループトップの小嶋光信会長の口癖・名言「乗って残そう公共交通」を思い起こした余部駅と鉄橋「空の駅」訪問でした。土産に、壊した鉄橋を加工して作った余部鉄橋の銘の入った「文鎮」を買い求めました。
帰りは、余部から、国道179号線や県道、そして国道9号線などを縫いながら鳥市内まで進み、鳥取市から中国横断自動車道姫路鳥取線(鳥取自動車道無料区間)に乗り、智頭インターチェンジで下車、国道53号線を奈義町から津山市へ入り、途中で裏道を使いながら久米南町で再び国道53号線に入り、岡山市まで走り抜け帰宅しました。ちなみに、GW期間中は高速道路料金の割引適用が無いため、帰路は高速道路料金がかからない路線で帰宅、若干の節約となりました。
一泊二日の短い旅行でしたが、多くの思い出をつくることができました。