鳥取講演から東京出版記念祝賀会へ


電機連合鳥取地域協議会のお招きで、鳥取市にて電機関係企業の幹部と労働組合双方の皆様に「人を大切にする経営学 労使関係」の演題で講演させて頂きました。
併せて岡山大学の鳥取大学との連携、三朝町での研究や学生活動も紹介させて頂きました。
続く会場を提供頂いた(株)LIMNO様の工場見学ではアジャイル化された最新鋭の製造現場に息をのみました。
懇親会へも参加させて頂き、貴重なお話をお聴きする機会を頂きました。
電機連合様に感謝です。
翌日は東京の市ヶ谷で、上梓した事典の出版記念パーティがあるため、鳥取空港から羽田へ向かいました。
鳥取空港は、コナン君がシンボル、丁度「鳥取砂丘コナン空港愛称化10周年」記念事業とあって、構内はコナン君で一杯でした。
飛行場を使わない一般市民が親子ずれで、イベントに合わせて大勢来場していました。
おうした飛行場の活用方法もあるのだと感心しきりでした。
あいにく風が強く揺れましたが、無事に羽田に到着いたしました。
市ヶ谷グランドパレスで開催された『人を大切にする経営学事典』出版記念会には、大勢の関係者が集いました。
坂本光司学会長のご挨拶に続き、編纂作業に深く関わられ、上梓に導いた6名の編纂事務局の皆さんからの挨拶、そして出版社代表、弊職と、ご来場の皆様方に慶びのメッセージを伝えました。
そして、懇親を深めながら、来場者、全員が一言ずつ祝辞を述べられました。
心のこもった会でした。
さて、肝心の『人を大切にする経営学用語事典』については、下記のような要諦で、FBへコメントを掲載させて頂きました。「まず、本書は、これまで常識とされてきた経営学や商学の定義に一石を投じる1000の用語が収録された、坂本光司学会長を頂点とする社会科学分野に属する「人を大切にする経営学会」から135名の有志実務家、士業専門家、研究者らが、2年の歳月をかけて上梓した大作です(医療ケア・福祉分野はじめ異分野の方も大勢います)。現在、社会科学分野のなかで「経営関連学会協議会」に属する経営学系の学会は56団体が登録されるなかで、この学会は、同協議会に属していません。
すなわち、従来の大学人を核とした研究者集団の学会とは一線を画し、全国の企業経営者や福祉活動家、それを支える士業専門家らが、日々の活動で切磋琢磨、そこから得られた創意工夫、感動に基づく「実践知」を、経営学用語として再定義・標準化した内容になっています。そして出版社と共に編纂作業を6名の編纂事務局のスタッフが中心となり、昼夜兼行で献身的に支えました。つまり、筆者や査読者自身、そして編纂者自身が、経営の最前線で活躍する実践者や伴走者である点が、本事典の大きな特徴であるといえます。従いまして、本書の性格は、昨今、高等数学や統計学を駆使した理論的研究先行型の傾向が強い日本の社会科学系の学会の研究行動、文脈と一線を画しています。
もちろん、日本の場合、シンクタンクや企業の研究部門での実践経験を積んだ方を除きますと、多くの社会科学分野の研究者が、現場の経営者や実務家の経験はありません。従って、自然科学や医学医療分野の研究者とは異なり、新たな発明や発見で社会を変革する訳ではありませんが、21世紀も四分の一を迎えたいま、過去からの偉大な社会科学分野の先人・先哲が築き上げてきた功績に応えるべく、現代の学会が果たすべき役割を再考、そして新たなチャレンジを目指す時期にあると思料します。
現在、数々の大きな壁に直面している日本社会や世界経済が、その壁を打破、乗り越え、自信を取り戻すために希求される経営学の「突破口」と「処方箋」が、この事典にあると確信しています。
わたくしは、大学人になる前、編集者として、『金融実務辞典』や『業種別審査事典』という名称の大型辞典・事典の編纂に関わった経験から、編纂委員長をつとめた坂本光司学会長の下で、実務を支える副編纂委員長の役を担当させて頂きました。
編纂作業のお手伝いを通じて、事典上梓の慶びはもとより、大学人の端くれとして、わが国の社会科学分野の学会の果たすべき役割について、大いに再考させて頂きました。
多くの研究者の皆様からは、ご異論が多々あろうかとは存じますが、わたくし自身は、感謝の気持ちでいっぱいです。ひとりでも多くの皆様方に本事典を座右に置いてご愛読頂きますことを祈念いたします。」