ナタリー・モンテシノさん発表会

アメリカ国コロンビア州立大学から研究員としてナタリー・モンテシノさんが来日、地域総合研究センターで学んでいます。彼女は2021年度「米国務省重要言語奨学金(CLS)プログラム」を経て、現在、取得が最難関とされる米フルブライト奨学生として10月から岡山大大学院に留学、「地域を変える若者の参画」研究をテーマに、まちづくりにおける若者の役割を多面的に分析しています。10月26日、夕方から、岡山商工会議所で研究報告をいたしました。報告テーマは「人口減少社会の地域レジリエンス~日仏比較:若者が地域に残る条件とは?~」、主催は岡山大学文明動態学研究所です。グローバルな視点から地域の衰退を分析、国やエリアによって異なる点を明らかにしてゆきました。日本とフランス、そしてアメリカ田園や山間部において人口減少が進む中で、伝統や文化は地域を支える重要な要素になっているというのが彼女の持論でした。さらに、日本とフランスの比較を通じて岡山の魅力を語ってもらいました。
小職も、フランスと日本の公共交通システムや法律の違いから、現在、われわれが直面する課題を、いかに解決してゆくか、そのレジリエンスについて持論を申しあげました。
また、ナタリーさんとの関係では、かつてコロラド州では州都デンバーから6時間かけて、コロラド川を北上してロッキー山脈を眺めながらアスペン研究所を訪問した記憶を紹介申し上げました。
岡山商工会議所の松田久会頭はじめ、岡山大学からも槇野博史学長が参加、多くの方々から質問や感想が述べられ、有意義な時間を過ごすことができました。

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