牛窓沖は天気晴朗にて波静かです。
7月22日は「海の日」、この日は、牛窓のヨットハーバーから大型のヨットに乗船させて頂く機会を得ました。
午前10時、ハーバーに到着、クラシックのCDが数多く並んでいて落ち着いた雰囲気のよいクラブハウスで待ち合わせをいたしました。
牛窓に通い続けて10年になりますが、このハーバーのクラブハウスに入るのは初めてです。
そして乗船させて頂いたヨットの仕様は、太平洋横断チャレンジで有名な辛坊治郎さんのヨット「KaorinV」と同形の船体であると聞かされました。フルノの航海用レーダー、AIS(船舶自動識別装置)、GPS魚探など、安全航海に不可欠な航海機器を搭載した上級艇です。
定員10名、キャビンも広く、至れり尽くせりの仕様にびっくりしました。
スキッパー(船長:田中一義氏)から諸注意を受け、救命胴衣を装着して準備が整いましたので、まずはエンジンの動力でハーバーから牛窓沖へ漕ぎ出しました。
前島のあたりに岡大ヨット部のあっぱれな隊列が眺められました。
良い風を受けてきましたので、息の合った3名のクルーが一気に帆をはりました。
艇は斜めに傾きながら、波をかき分けてどんどんスピードをあげていきます。
眼前に小豆島が広がり、水平線の先に屋島がくっきりと遠望できました。
進路を変えることを「タック”Tack”する」と言います。
スキッパーの号令のもと、二人のクルーがセールを反対側の舷に変えることで船の向きを変えます。
大きな帆が向きを変える瞬間、緊張が走ります。
こうして何度かターンを繰り返しながら操船され艇は進んでいきました。
なんとも贅沢な時間であります。
海の日に、海に向かいて言うこと無し、です。
小豆島が近づいたあたりで反転、黄島、青島を経由して帰港しました。
牛窓海岸はコロナのため海水浴場の営業を中止していますが、浜辺には多くの人影がありました。
地元牛窓の「きびや」さんで買い求めた羊羹をお口汚し(美味しいです)として手土産に差し上げ、お礼を申し述べて失礼いたしました。
こうした経験は岡山では初めてであり、誠に優雅な時間を過ごすことができました。
関係者の皆様に感謝です。
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