地方創生を目指す研究会

「おかやま地域発展協議体」は、岡山の社会が対応すべき課題や解決の方向性、例えば各自治体・団体の総合計画・目標等を持ち寄り、共通理解を深め、多様化する諸課題の解決に向けて具体的なアクションプランを協議するために、岡山の社会を構成する産・官・学・民の組織や団体が英知を出し合い、一体となって、岡山の持続的な発展を支える知恵と駆動力の源となることを目的に活動しています。その具体的な活動として複数の研究会を主催しています。

3月20日は、スポーツを活かした地域活性化を考えていくため、産官学金言スポーツの多組織協働によって結成された「おかやまスポーツプロモーション研究会」が、岡山市国際交流会館を会場にして開催されました。人と人の絆を育み、地域への愛着や誇りを醸成するとともに、交流人口の増加や経済循環の促進のトリガーにさえなり得るスポーツの持つ力に着目。「する」「みる」「支える」という3つの観点からスポーツへの参加機運を高めるとともに、地域に波及効果をもたらす方策を検討しています。現在は、岡山シーガルズやファジアーノ岡山などの地元トップスポーツクラブのホームタウンの核となるJR岡山駅運動公園口エリアの活性化など、様々な取り組みを展開しています。この日は、小職から「岡山シーガルズの専用練習場と優先して使えるアリーナ構想」、ジェトロ岡山の堀田基氏から「岡山シーガルズのジャカルタ、バンコク活動報告」についてなど、多彩なテーマで関係者から話題提供がありました。

また、懇親会へは岡山県教育委員会の日比謙一郎次長がおみえになり、挨拶を受けました。また、最後に、この活動を手伝った岡山大学の学生に対して、皆様から花束が贈呈されました。感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、3月22日は、産官学及び市民団体の連携により、現在増加しつつある空家及びこれに関連する各種の問題に関し、学際的かつ業際的研究をはかり、利用可能な空家を市場で円滑に流動化させることなどを通じて、地域の魅力や環境の維持、向上に資することを目的として活動を続ける「おかやま空家対策研究会」が、岡山大学本部6階にて開催されました。環境理工学部の氏原岳人准教授の話題提供とその大学院生による調査結果の報告、さらにHFMコンサルティング代表で本センターアドバイザーの本田伸孝氏から空家流動化スキームに関するビジネスモデル検討プランが示されました。

また、同日午後より、これら研究会の親会にあたる「おかやま地域発展協議体」が同会場にて開催され、産官学金言など岡山を構成する諸団体から、多くのテーマが報告、議論されました。

地道な取組みを、一歩、一歩進めて参ります。