復活 岡山シーガルズ

2017年3月12日、バレーボールのプレミアリーグ入れ替え戦最終日が神奈川県の大和SC体育会館で行われ、女子はチャレンジリーグ(2部)のデンソーと上尾メディックスが昇格の権利を得たことにより、岡山シーガルズは、前身の東芝を継承した1999年以降、初のチャレンジリーグへの降格となりました。当時、主将の山口舞選手は悔しさをにじませ、再起を誓ったと聞いています。

あれから1年、2017年11月4日(土)に開幕した『2017/18V・チャレンジリーグI女子』が2018年2月25日の鳥取大会をもって全日程を終え、岡山シーガルズは17勝1敗勝ち点50ポイントで、堂々の優勝を果たしました。

この日は、朝から岡山シーガルズのスタッフの皆さんと、一路、試合会場の鳥取県民体育館(コカ・コーラウエストスポーツパーク)に向けて出発しました。車中は和やかな雰囲気ながら、最終戦とあって、普段は落ち着いておられるスタッフの皆さんに緊張感が漂います。

さて、会場では受付の準備が着々と進められており、その間、スタッフの皆さんの邪魔にならぬよう、選手のウォーミングアップの様子などを拝見させて頂きました。試合時間が近づくにつれて、体育館の周りまで、入場を待つファンの皆さんの長い行列ができました。遠路、鳥取会場まで足を運び、さらに寒い中を待って下さる熱いファンの皆さんに感謝です。そして入場開始、一気に会場は熱気に包まれました。かく申す小職は、受付で応援に駆けつけてくださった、シーガルズのとりわけ関係の深い方々への応対を担当させて頂きました。バレーボール関係者の方々はもとより、中国銀行様、JETRO様、スポンサー企業様など、多くの関係者やファンにより、こうしたプロスポーツの活動が支えられていることを改めて実感いたしました。

さて、試合はすでに報道されたとおり、ストレートで対戦相手のPFUブルーキャッツ(石川県本社の富士通関連企業のチーム)に勝利することができました。PFUブルーキャッツには申し訳ない思いですが、鳥取県民体育館を埋め尽くしたほとんどの応援は、地域市民が支えるクラブチームである岡山シーガルズを応援する声援でした。この優勝は、岡山を中心に全国からこの日のために駆けつけてくださった、ファンの熱い応援パワーに他ありません。

優勝の瞬間、体育館2階席の一番奥で応援していたスタッフの皆さん。彼女や彼らに混じり、みんなで肩を抱き合い歓喜の声をあげました。こんなに爽やかで、すがすがしい感動は、何年ぶりでしょうか。鳥肌が立ち、熱い血潮が全身を駆けめぐりました。スポーツの感動、すばらしさを改めて実感した岡山シーガルズ復活優勝の瞬間です。

チャレンジリーグへの降格という屈辱をバネに、また、「返り咲きは当たり前」と言われるプレッシャーに耐えながら、それを跳ね返しての優勝への道のりは、決して平らかな道程ではなかったと素人の小職にも容易に想像できます。この優勝は、選手、監督、コーチのたゆまぬ精進はもとより、それを縁の下の力持ちとして支えてきたスタッフの皆さんの汗と涙の結晶であるとも言えます。そしてクラブチームの真骨頂とも申すべき、市民が「わが事、わが娘」として温かいエールを送り続けてくださった賜物であると確信いたします。

試合を終えて、岡山へ戻り、特別にチームの反省ミーティングにも出席させて頂き、河本監督のお言葉を拝聴しました。ミーティングルームは張り詰めた空気に包まれます。簡単に試合経過と選手起用の内容について説明がされました。そして選手の労をねぎらいながらも、はや、次に向けた檄が飛びます。プロの世界の厳しさを目の当たりにして、心の中の言葉さえ失いました。監督のお気遣いにより、小職からも選手の皆さんに挨拶をさせて頂きました。どんな会場で、何百人の聴衆がおられても、講演や進行役では緊張しない自信はあるのですが、あがってしまい、恥ずかしながら何を申し上げたか、しどろもどろでした。それは、優勝までのチームの皆さんのたゆまぬ精進と研鑽の積み重ねの前では、素人教員のコメントなど、何の意味も持たぬことを、優勝の瞬間に立ち会え感動を頂いたからこそ、自分自身が一番よく自覚したためだと思います。

さて、宿舎には、優勝を祝って皆さんから差し入れが届きます。軽トラで駆けつけてくれる地元年配のファンの皆さんの表情も歓喜に溢れています。地域が支える市民パワー、それに心から感謝の意を伝え期待に応えるチーム、そんなやり取りを拝見していて、涙腺が緩んでしまいました。いまの日本に一番大切な「カッコ良すぎる瞬間」です。すごいなシーガルズ、試合の勝利とは違う感動を与えていただきました。

夜は、スタッフの皆さんと反省会を開催いたしました。

微力ながら顧問として、何ができるか、今まで以上に、本気で応援して参りたいと決意を新たにした一日でした。

本当に優勝おめでとうございました。
そして多くの皆様方の応援、ご声援ありがとうございました。