中村良平先生退官記念講演会

旧日本銀行岡山支店を改装したホール「ルネスホール岡山」を会場に、2月9日、岡山大学大学院社会文化科学研究科 中村良平 教授(経済学部)の退官記念講演会が開催されました。中村先生は、岡山大学を代表する地域経済学者で、とりわけ産業連関表の研究など、自治体の指導では、わが国を代表する研究者です。産官学、NPOやプロスポーツ団体はじめ県議会議員の先生など幅広い皆さんが退官を祝して駆けつけてくれました。

主催は、中村先生が理事をつとめるNPO法人 まちづくり推進機構岡山です。

冒頭、同NPOの徳田恭子代表理事が挨拶に立ち、続いて中村先生の岡山大学着任から、これまでの「岡山におけるまちづくりの活動」の軌跡を振り返りながら、軽妙な語りのなかにも示唆に富んだ講話がされました。会場につめかけた関係者の皆様から、絶賛の拍手が贈られました。

続いて、中村先生と関係の深い、日本投資政策銀行の皆さんが、東京や新潟から駆けつけてくださり、トークショーが始まりました。

登壇された、傍士銑太(ほうじ せんた)氏(現在、日本投資政策銀行企画部参事)は、小職が所属する岡山大学地域総合研究センター設立の記念シンポジウムの際に、設立を祝ってご登壇頂いた思い出深い方です。

それは2011年11月15日でした。当時、近藤誠一(こんどうせいいち)文化庁長官に基調講演をお願いし、続くパネルディスカッションで、直島福武美術館財団副理事長福武純子氏(故人)、国土交通省都市局担当大臣官房審議官花岡洋文氏、岡山商工会議所副会頭古市大蔵(ふるいちだいぞう)氏、そして日本経済研究所専務理事の傍士氏をお迎えして開催されました。

傍士氏は、元Jリーグ理事(2006~14年)や日本サッカー協会国際委員・施設委員などスポーツを通じた国づくりを指導し続けられている第一人者で、さらには内閣府構造改革特区評価・調査委員や整備新幹線問題調整会議有識者メンバー(地域交通)を努められた、地方創生の先駆けを果たしてこられた方です。著書も「都市のルネッサンスを求めて」(宇沢弘文氏他共著:東大出版会)や「百年構想のある風景」(ベースボール・マガジン出版社)など、多彩な活動を展開しておられます。久しぶりにお会いでき、そして小職のことを覚えて頂いており、感激でした。

最後に、同NPO理事のムラカミヨシコさんから、花束が贈呈されました。

中村先生は、特任教授として、大学で引き続きご活躍される予定であり、まだまだ、ご指導を仰いで参りたいと思います。

本当におめでとうございました。

そしてご苦労様でした。