井倉洞

石灰岩が水に浸食されて創られるのが石灰洞、鍾乳洞と呼ばれる洞窟です。

北海道から沖縄まで約2000もの鍾乳洞があり、岡山県には約200、それもここ阿哲台に、その大半があるといわれています。

鍾乳洞のタイプは、石灰岩と非石灰岩の層が明瞭に分かれる井倉洞のような、いわゆる構造支配の明瞭な直線型、満奇洞のような横穴迷路型、さらに吸い込み型、その他の複合型などに分類されるとされています。

9月15日、新見市神郷からの帰りは、お任せいただいている、公財)岡山県市町村振興協会主催の観光研究会の関係もあり、現地実査を兼ねて、高梁川沿いにある井倉洞へ立ち寄りました。新見市がクアオルトコースに準備を進めようとしている満奇洞へと考えましたが、時間がかかりすぎるため断念しました。


さて、洞内の入り口には清流高梁川に降り注ぐ「井倉の滝」が見事です。

洞内の気温は15℃で涼しく、30~40分程の見学コースでしたが、直線型の鍾乳洞にふさわしくアップダウンが思ったよりきつく、幻想的な世界を眺めながら、いい汗をかきました。

ただし、平日の午後とあって、訪れる人はほとんどいなく、入り口から出口まで、どなたにも会いませんでした。

数億年、太古からの時空の体積が織り成す天然の造形美、非日常、不思議な時間をすごさせて頂きました。