6月24日、岡山市建部の一番懐の深いところにある兵坂池地区を訪れました。平成元年から4年までの工期をかけて岡山県が完成した「ため池」があります。
農林水産省の解説を参考にすると、ため池は、麓の棚田や畑へ絶えることなく水を送る農業用水の確保だけでなく、生物の生息・生育の場所を保全する機能もあります。ここの兵坂ため池は、ウシガエルの低い鳴き声と、山中の藪から鶯が間断なくさえずり続けます。とても神秘な佇まいで、湖面から何かが出てきそうな雰囲気すら漂います。この眺めから、緑の土手は地域の憩いの場や散歩道として親しまれているのかなと感じました。また、ため池は降雨時には雨水を一時的にためる洪水調整や土砂流出の防止などの役割を持ち、地域の言い伝えや祭りなどの文化・伝統の発祥など多面的な機能を有しています。
ため池は全国的には近畿地区や広島県、山口県、岡山県など中国地区に比較的多く見られます。さて、雨が降ってまいりましたので、たけべ八幡温泉へ駆け込み一風呂あびて、帰りは津山線金川駅前「そば作」にて醤油味で満足です。