2月6日、朝からLRT化の検討が進む話題の吉備線に乗車して総社市へ向かいました。岡山市内を過ぎると吉備津神社がある吉備津駅や足守駅周辺など車窓からの風景はのどかで心が癒されます。
本日は、総社市と総社市社会福祉協議会と連携した実践型教育の成果報告会でした。メインテーマは「貧困の連鎖を絶つ」、総社市と総社市社会福祉協議会が主催する総社市学習等支援教室「ワンステップ」への活動に岡山大学として2年目の参加協力となります。この事業は、経済的に事情のある中学生を対象に、大学生が学習指導等を行う岡山大学の「実践型社会連携授業(単位付)」と岡山県立大学の「学生ボランティア活動」により実施している事業です。
この事業を通じて大学生たちは経済的に事情のある中学生と向き合いながら、①居場所づくり、②学習の機会を提供、③将来へのきっかけづくり、④家庭へのかかわり、⑤地域社会との繋がりづくりをめざします。報告会では、授業を担当した同僚の佐藤大介先生が報告会の進行役を務めました。今年度履修した岡山大学の学生は5名でしたので、グループを5つに分けて、各学生が順番に各グループを廻りながら自らの気づきや感想を報告するスタイルをとりました。
総社市社会福祉協議会のとりまとめでは、「子どもの成長には地域との繋がりが不可欠であることを実感した。親の孤立状況を改善する取り組みが必要でないかと感じた。可能性のある子どもたちを伸ばせる環境づくりを考えたい。この経験を自分の将来の仕事に役立てたい。子ども自身がやる気になると大きく変容することが分かった」などの意見を報告としてあげています。この事業を通じて、中学生は明日への希望を感じてくれ、また大学生は貴重な経験を積みながら社会の役にたつという結果が得られました。
本日は、岡山大学側としてグループの輪に参加させて頂き、岡山大学が目指す実践型社会連携教育における「互恵性」を具現化した有意義な授業であることを改めて実感することができました(学生たちの報告を聞いているうちに感激で思わず涙腺が緩んでしまいました)。
総社市と総社市社会福祉協議会の皆様、そして佐藤先生、学生の皆さん、ご苦労様でした。