現役引退後、初めての人間ドック


2025年は66歳を迎えました。
これまでの現役生活を振り返りますと、さまざまな局面で無理を重ね、結果として走りすぎてきたことは否めません。
人生100年時代と言われますが、その尺度で測れば、すでに三分の二地点に到達した計算になります。しかしながら、そこまで辿り着ける可能性は決して高くないというのが、現在の率直な自己認識です。
そうした自覚のもと、12月9日、10日の二日間、一泊二日の人間ドックを受診しました。しかも、恐る恐るフルオプションを付けての受診でした。
この検査は、単なる健康確認というよりも、老いの進行度を測るための一つの節目であったように思います。

宿泊先は、以前から折に触れて利用している「倉敷国際ホテル」でした。
落ち着いた環境は、検査前後の心理的な負担を和らげてくれました。
検査結果は明確でした。肥満に起因する生活習慣病が最大の課題であり、退職後の生活リズムを見直し、実効性のある減量に本気で取り組む必要がある、というものです。
身体は、これまでの生き方の総決算を、極めて率直な数値として示してきます。現役を退いた今、その現実と正面から向き合うことが、セカンドステージの出発点なのだと受け止めています。

人間ドックを終えた翌日、倉敷美観地区をゆっくりと歩きました。
向かった先は、地域の守り神として信仰を集める「阿智神社」です。友人、家族、そして自分自身の健康について、あらためて祈願いたしました。

健康というものは、失われて初めてその価値が明確になります。
現役時代には後回しになりがちであった関心が、引退後には否応なく前面に現れてきます。
参拝後、橘香堂に立ち寄り、名物のむらすずめを一つ求めました。
華美ではありませんが、控えめで素朴な甘さが、現在の心境によく合いました。
セカンドステージは、拡大や成長を前提とするものではありません。
これまで見過ごしてきた日常の細部を、丁寧に確認していく時間なのだと感じています。

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