東京で過ごす休日


久しぶりに飛行機で東京へ向かいました。
眼下の富士山、うっすらと冠雪した雄姿が見事です。
さて、東京中心核は地価高騰ながら、都下拙宅周辺はジワリ空家が増え、地域に寒い風が吹くような気がする感じがし始めました。
一方で、朝晩は冷え込みますが、日中は気温が上昇して、11月とは思えない半袖で過ごせそうな陽気です。
玄関門扉に鳩のカップル、庭には薔薇のつぼみがふくらんでいます。
この日は、娘を訪ねまして、近所で昼食をともにしました。
老舗の魚を主とした和食屋さんで、大好物の鰻重を頂きました。
産地は三河一色産で頂く逸品でした。
その店先の看板に、なんと11月というのにアゲハ蝶がとまり、ひなたぼっこをしています。
これには家族一同が驚きました。


さて、11月3日は文化の日です。
この日は日本国憲法の公布日でもあります。
家族で散歩に出かけようと、JRの三鷹駅まで参り、そこから玉川上水の歩道を井之頭公園に向かいました。
途中に作家の山本有三が暮らした瀟洒な洋館が保存され、三鷹市により山本有三記念館として人気を博しています。
数年ぶりに入館させて頂き、企画展「有三の描いた武士たち」が開催されていました。そこに展示されていた「坂崎出羽守」、「米百俵」などのパネルや記録を拝観しました。学生の頃に読んだ記憶が蘇えりました。坂崎出羽守の忠義を尽くすも裏切られた最期、貧しい藩政で、隣藩から分けてもらった米を、食料にせず、子々孫々のための学問普及に使った長岡藩の話など、しばし、時を忘れて有三の世界に心を遊ばせてもらいました。
彼は政治家でもあり、戦後は国語教科書の編集や国民の祝日を増やす活動などに携わり、さらに新憲法の口語化などに注力、新憲法の法案を審議では、国会議員として、参議院文化委員会委員長を務めています。そこでは、11月3日の日本国憲法の公布日を憲法記念日にするよう尽力したと記されていました。山本の熱心な進言にも関わらず、この日が明治天皇の誕生日にあたることからGHQの猛反対にあい、文化の日として落ち着かせたと、晩年に収録されたインタビュー映像が放映されており、興味深く拝見させて頂きました。
三鷹の山本有三記念館にて憲法を思う秋の日でありました。


さて、記念館を後にして、井之頭公園に入り、園内を散歩いたしました。
三鷹の森ジブリ美術館は、相変わらずの人気のようで、長蛇の列ができていました。
井之頭池の周りを散策して、水鳥や野鳥、水生植物などを観察して、ほっと一息です。
ベンチで小休止してから時計を見ますと、丁度、お昼時でありましたので、吉祥寺駅の北口、反対側の中心街まで参りました。
さて、何を食べるか迷ったのですが、先月(10月)でしたか、秋田県の佐竹知事が講演の中で、わたしの故郷、愛媛県の名産「じゃこ天」のことを「貧乏くさい」と発言、これが問題となりました。佐竹知事は謝罪されましたが、それなら秋田料理の店にしようと「ひないや(秋田特産の比内鶏から命名)」にて、比内地鶏のコースを楽しみました。歯ごたえがあり、ジューシーな焼き鳥を堪能いたしました。誠に奥深い美味な地域の名物に舌鼓いたしました。


帰りは国立駅で下車いたしました。
一橋大学の学祭「一橋祭(いっきょうさい)」と同時開催の「国立天下市2023」が開催されていました。長い大学通りの歩道に様々なお店が出展しています。
ひやかして歩きましたが、一番に興味をひいたスポットが、主催者紹介の看板です。
国立市商工会青年部が、この天下市を主催しています。
そのメンバーの皆様の顔写真が選挙の立候補者の看板に見立てて掲示されていたことです。「これはイケる!」と感じまして、写メを撮り、岡山のまちづくりに携わっている方々に話題提供させて頂きました。


さて、今回は親戚に不幸がありまして、その供養に逗子まで参りました。
その帰りに、鎌倉の七里ヶ浜から江の島経由で藤沢まで出て高速道路で帰宅しました。
湘南の海岸線は、11月なのに気温が上昇ましたので、浜辺は大勢の観光客であふれ渋滞していました。
江の島の向こうの富士山に沈む夕日を渋滞した車中から堪能することができました。
しかし、都会の人の多さには、壁壁でありました。