社会正義の実現に向けて

国際労働機関(ILO)駐日事務所と一般社団法人全国労働金庫協会主催のSDGsシンポである「ILO-ろうきん共催フォーラム~社会正義の実現に向けて~」が、6月30日、青山にある国連大学のエリザベス・ローズ国際会議場において開催されました。

開会挨拶では、主催者を代表して、国際労働機関(ILO) 駐日代表の高﨑真一氏が挨拶に立ちました。
基調講演では、「助けてと言える社会をつくる。いま抱樸が伝えたいこと」と題して、認定NPO法人「抱樸(ほうぼく)」の奥田知志理事長が、これまでの経験知に基づく、ホームレスの救済活動を軸とした、わが国の貧困問題について、魂のこもった講話をされました。この話題提供を受けて、対話会「希望のまちを全国へ~つながりで築く未来の社会」と題して、スピーカーに、高﨑真一さん、奥田知志さん、さらに東京都立大学人文社会学部教授で、子ども・若者貧困研究センター長の阿部彩さん、全国労働金庫協会理事長の西田安範さんが登壇されました。

そして事例報告として、認定NPO法人「Homedoor」の川口加奈理事長がオンラインで活動報告を行いました。全体のファシリテーターを法政大学院連帯社会インスティテュート教授の伊丹謙太郎先生がつとめられました。
とても内容の濃い、まさにSDGs17の第1目標である「貧困をなくそう」、第2目標である「飢餓をゼロに」について、わが国が直面する課題とその解決へ向けた議論となりました。とりわけ、認定NPO法人「抱樸(ほうぼく)」と認定NPO法人「Homedoor」の救済を軸とした多目的施設の設置については、九州労働金庫と近畿労働金庫が融資を実行しています。こうした施設への融資の審査は一般的に困難を極めますが、両社への各金庫の融資については、労働金庫運動の理念が貫徹していると確信いたしました。
閉会挨拶は、西田安範理事長が結ばれました。

さて今年4月22日、23日には、G7労働雇用大臣会合が倉敷市で開催されています。
ILOからは、ジルベール・F・ウングボ事務局長が参加されました。続いて、ILO駐日事務所は4月25日、東京・六本木の国際文化会館で創設100周年記念式典を開催、ジルベール・F・ウングボ事務局長は基調講演で「日本なくして社会正義とディーセント・ワーク実現における進展はなし得なかった」と日本への感謝の意を表しており、高﨑真一駐日代表は「社会正義の実現というILOのミッションは企業の皆さまの理解と協力がなければ達成できない。今後の100年は政府と労働者の皆さまへのご支援はもちろん、企業にとっても役に立つILOを目指したい」と挨拶されています(ILOのHPより)。
岡山大学の立場からも、倉敷宣言を胸に刻み活動を持続することを、高﨑真一駐日代表にお伝え申しあげました。
 心温まる会ながら真剣勝負の会でありました。
 企画・運営をされた全国労働金庫協会政策調査部の山口郁子部長はじめ関係者の皆様方のご尽力に心から敬意を表します。