期待膨らむ「晴寿司」プロジェクト

岡山商工会議所には多くの部会や委員会があるとお聞きしています。
5月1日、同会議所の第1回「岡山ブランド委員会」と第2回「おかやま魅力向上委員会」合同の委員会が開催され、ゲストとしてお招き頂きました。

議論されたテーマは、「岡山の郷土料理ばら寿司 新たなブランディングのご提案」について、と題して、講師を全国漁業協同組合連合会岡山県本部農業・園芸部専任部長の小原久典氏が専門的な知見から興味深い話題を担当されました。
海の幸や旬の野菜を華やかに盛りつけた岡山を代表する郷土料理として、岡山県民に愛され続けてきた伝統の「ばら寿司」を「晴寿司」という新たなコンセプトで、新名物に仕上げようとの企画打ち合わせでした。

岡山の観光サイトでは「江戸時代、備前岡山藩の初代藩主・池田光政(みつまさ)によって質素倹約が奨励され、「食膳は一汁一菜とする」という倹約令を発布。それに対して庶民が反発し、「ご飯の上に乗せても一菜は一菜」とごはんの上に魚や野菜を乗せて「ばら寿司」として食べたのが始まりと言われています。現在では、お祭りやお祝い時のハレの日に食べる郷土寿司として県民から愛されています。」とあります。また、岡山の土地柄では、瀬戸内の魚貝では、鰆、タコ、穴子、シャコ、ママカリ、海老、イカ、そして最近は漁獲が激減して他の県の品となった藻貝などが具材を賑あわせます。また、倉敷市の連島が産地として有名ですが、蓮根、牛蒡は逸品です。もちろん、タケノコやシイタケは豊富に採れ、青物ではエンドウ、山椒、キュウリ、赤い色は人参、黄色は錦糸卵などカラフルな食材で寿司が彩られます。
この岡山が元祖であると言われる「ばら寿司」を晴れの国の代表的な食としようと「晴寿司」と命名して、様々なキャンペーン企画が議論されました。参加者全員が「晴寿司」の躍進を心から祈念いたしました。

さて、この日のお昼は、会議所近くの岡山機関区食堂で満腹ランチでした。お気に入りの品を採れるシステムを残した昔の大衆食堂です。
残念ながら「ばら寿司」は、陳列棚には見つけられませんでしたが、お気に入りの品をチョイスして頂きました。
たぶん県内最安値の食堂ではなかろうかと想像します。
大満足のランチでした。

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