年度末に寄せて

岡山大学に着任して、岡山放送からご依頼を頂き、番組審議会委員を拝命しました。
既に10年間ほど、御役目を果たさせて頂いてまいりました。
岡山放送の第611回番組審議会が、3月22日、岡山放送本社で開催されました。恒例の今年度末の番組審議のテーマは、4月からの「フジテレビとOHKの春の改編」、新たな番組についての報告について意見交換がなされました。

毎回、キー局のフジテレビの番組編成責任者の方が審議会にお見えになり、ドラマやバラエティ、そしてニュース番組の新しい内容について、その特徴や見所をご説明くださることになっています。フジテレビのテーマは「楽しいでぬりかえろ!~フジテレビスピリット~」で、多様性を意識し、幅広い世代に視聴される番組編成を目指すと説明いただき、各委員から意見や注文が出されました。
岡山大学のキャンパスにも、ようやく桜が開花しはじめましたが、この日の審議会では、春らしいチェリーブロッサムと記された、桜色のロールケーキを頂きました。
さて、番組審議が無事に終了しましたが、最後に、副委員長の吉良次雄氏(JR四国)が、この3月で審議委員を退任される旨のご挨拶をされました。審議委員、通算17年間、おつとめになられたとのご報告に、吉良さんの長年のご貢献に、全員の委員はじめ岡山放送の中静敬一郎社長以下、全役員一同から惜しみない拍手が送られました。
私自身も、テレビ局の番組制作の基本スタンスや番組の見方、審議のポイントなど、いろいろなアドバイスを頂きました。
心から感謝の意をお伝えいたし、更なるご活躍を祈念させて頂きました。

さて、同日、22日の夕方からは、NPO法人まちづくり推進機構岡山の年度末の理事会がありました。同機構は、いわゆる、第一世代のNPOであり、岡山では草分けです。UD(ユニバーサルデザイン)、中山間地域の活性化、地域の防災計画の策定や防災マップ作りはじめ、数多くの事業活動を展開しています。一方で、どのテーマも専門性と根気、覚悟が必要な活動が多く、社会貢献については、誰もが容易に理解できるのですが、いざとなると若い世代の担い手が少ないことが悩みの種です。この日の理事会では、1年間の活動の振り返りと来期に向けた事業計画の確認がなされ、更に、今後の事業継続の在り方や方向性についても意見が交わされました。理事会のあとは、近くの中華で、もう一段、踏み込んだ意見交換がなされました。

岡山大学としては、長く学生たちがまちづくりのご指導を頂き、また、防災計画づくりではマップ作成、さらにまちづくり計画のワークショップのコーディネートなど、様々なシーンでお世話になってきました。できる限り、活動を支援して参りたいと考えます。

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