ふるさと財団新理事長に末宗徹郎氏が就任

ふるさと財団理事長に、元復興庁事務次官末宗徹郎氏が就任されました。10月24日、末宗理事長が就任されて初の地域再生マネージャー事業アドバイザー会議でした。この地域再生マネージャー事業は、市町村等が地域再生に取り組もうとする際の課題への対応について、その課題解決に必要な知識、ノウハウ等を有する地域再生マネージャー等の外部の専門的人材を活用できるよう必要な経費の一部を支援するものです。
新たなアドバイザーにソトコトの指出一正編集長などプロが加わり、3時間を超える地方創生の真剣勝負会議でした。令和4年度の「地域再生マネージャー事業外部専門家活用助成」に採択された自治体は下記の通りであり、各事業に関する議論がなされました。

  1. 北海道寿都町:~観光不条件立地の新たな観光ビジネス戦略~寿の都から始めるエリア観光戦略推進事業
  2. 北海道厚真町&栗山町:広域連携による新関係人口構築デザイン
  3. 山形県庄内町:庄内町ブランドの構築による地域の稼ぐ力創出事業
  4. 福島県郡山市:外国人目線を活用した「地域課題と向き合うふるさとづくり」事業
  5. 茨城県鉾田市:産学官が連携した「まちの未来を創るチャレンジプロジェクト」
  6. 栃木県下野市:「東の飛鳥」による歴史文化を活かしたまちづくり事業~アフターコロナに向けて~
  7. 千葉県銚子市:銚子資産を活かした「学び」でつながる関係人口創出事業
  8. 東京都あきる野市:東京五日市せせらぎプロジェクト~持続可能な地域活性化に向けた新たな人材発掘と育成事業~
  9. 大阪府島本町:京となにわが出会う場所(まち)「島本町」リノベーション大作戦事業
  10. 広島県府中市:持続可能な「産業(ものづくり)×文化×観光」ビジネス創出事業
  11. 山口県萩市:「魚が美味しい町・萩」活魚流通プロジェクト
  12. 徳島県東みよし町:世界農業遺産×デザイン地域資源発掘・課題解決事業
  13. 福岡県添田町:修験ツーリズム 英彦山観光地域づくり造成事業
  14. 福岡県大刀洗町:大刀洗町及びさくら市場のブランド構築事業
  15. 長崎県波佐見町:地域循環モデル構築をベースとした地域価値創造事業
  16. 鹿児島県南大隅町:関係人口拡大創出プロジェクト事業
  17. 鹿児島県知名町&北海道利尻町:関係人口と地域の担い手獲得のための広域連携事業

 

このなかで、現地調査ヒアリングを担当した、東京都あきる野市、広島県府中市、鹿児島県知名町&北海道利尻町についてコメントを担当させて頂きました。
さて、令和5年度から、この地域再生マネージャー事業の制度が改正されることとなりました。その主な変更点は、財団内の事業を再編し、「地域再生マネージャー事業」として大くくりに することで、自治体にとってより活用しやすい支援制度となったことです。その要諦を紹介しますと、①外部専門家短期派遣事業 ・外部専門家の選定方法の変更:従来は申請内容に応じて短期派遣する外部専門家(地域再生マネージャー)を財団が選定していたものを、申請元が地域再生マネージャーリスト(財団ホームページ参照) より希望の人物を指定し、財団が希望に応じ選定する方法に変更しました。②ふるさと再生事業:実施内容に大きな変更はありません。③まちなか再生事業:助成対象団体の変更~ 単独市町村による申請に限定していたものを、複数の市町村が広域連携した場合(広域連合等地方自治法に基づく団体が実施する場合も可)でも申請できるよう変更しました。広域連携による申請の場合は、上限1,000万円までの助成を受けることが可能です。次に「外部専門家短期派遣事業」からのステップアップ:従来は「外部専門家短期派遣事業」を実施した後「ふるさと再生事業」へステップアップするルートがありましたが、事業再編により、「まちなか再生事業」にステップア ップするルートを新設いたしました。
 こうして、利用促進を図ろうとする内容になりました(詳しくは財団HPをご参照)。