みずしま滞在型環境学習コンソーシアムシンポジウム「持続可能な水島をみんなでつくる」か開催されました。同コンソーシアムの活動報告を兼ねて、地域での持続可能なまちづくりに向けた取り組みなどの報告を基に、各主体がどう役割を果たし、どう連携していくのかを考えるシンポジウムでした。
開催日は2月19日の土曜日、会場は冬将軍が居座り、朝から小雪がちらつくなかで、倉敷市水島の「水島愛あいサロン」コミュニティフロアでの実施です。オミクロン株と呼ばれるコロナ感染に配慮してオンラインと併設での開催、参加費は無料です。会場参加とオンライン参加を合わせて100名ほどの参加を頂きました。遠方では大阪市立大学大学院経営学研究科の除本理史教授(環境経済学)はじめ同大学院研究生が現地参加、オンラインでは、岡山経済同友会代表幹事の梶谷俊介岡山トヨタ社長、児島商工会議所会頭の大島ベティスミス社長、玉島商工会議所会頭の守永一彦守永運輸社長らが参加くださいました。岡山のケーブルテレビ局ONIビジョン(岡山ネットワーク株式会社 (英称:Okayama Network Inc. 愛称: oniビジョン)が取材に入りTVカメラが回る中での開催でした。
開会にあたり、同コンソーシアム副会長の古川明ミズシマ・パークマネジメントLab.代表から主催者挨拶、続いて、倉敷市伊東香織市長がオンラインで祝辞を述べてくださいました。進行役は(公財)みずしま財団の藤原園子事務局長がつとめました。
シンポでは、まず、活動報告「企業のCSR・SDGs活動に関するアンケートのまとめ」として、講師を(公財)みずしま財団の塩飽敏史氏がととめ、アンケート調査を受けた企業の立場から、同コンソーシアム会長をつとめる萩原工業株式会社から取締役総務部長の吉田淳一氏がコメンテーターを担当くださいました。
基調講演は、同コンソーシアム委員をつとめる岡山大学から、地域総合研究センター長として「持続可能な地域づくりに向けて」のテーマで小職が登壇させて頂きました。
岡山大学が進めるSDGs経営と高梁川流域はじめ水島地域での実践型社会連携活動授業についても話題提供させていただきました。
休憩をはさみ、「若者と考える学びを通じた持続可能な地域づくり」と題したパネルディスカッションでは、パネリストとして、岡山県立倉敷古城池高等学校の生徒さんたち、水島まちづくり協議会の佐々木聰氏(水島臨海鉄道の企画担当社員さんです)、環境学習を通じた人材育成・まちづくりを考える協議会から中平徹也氏、そして国からSDGs未来都市に選定されている倉敷市より、企画経営室の三宅康裕氏が登壇、コーディネーターを小職が担当させて頂きました。
こうして倉敷市水島地区では、市民団体、地元高校、地元企業、自治体、大学が一体となりSDGsを核に据えた人の暮らしそのものを考え、まちを次代へつなぐ、実践・実装型の環境学習を進めています。とりわけ、今回のシンポジウムでは、倉敷古城池高校の皆さんの渾身のSDGs実践報告と質疑応答を受け、私たち人類は次の世代に何をつなぎ、どこへ向かおうとするのか、心のなかで嬉し涙がとまりませんでした。
さて、この日は、朝からJRで倉敷駅まで参り、水島臨海鉄道に乗り換えて水島駅へ向かいました。臨海鉄道始発駅の倉敷市駅には創意工夫を凝らしたグッズが並び、車内は子供たちが制作したひな祭りのポスターで飾られ、車内一面が「雛祭り列車」仕様です。和の感を醸し出す提灯や運転席の横に置かれたひな祭りケーキにびっくり。地域の子供たちが参加して水島臨海鉄道を盛り上げようとの企画です。
可愛い1両の車両ですが、JFEスチールや三菱自動車やENEOSなどコンビナート企業を結ぶ線路のレールは、継ぎ目がわからない程で、時速40キロで巡行する車両は流れるようにスムースに動きます。
シンポジウム終了後は、内輪の関係者4人で、水島名物街中華「とらや」にて、反省会を実施しました。まん延防止等重点措置の発令中で、すべてのお店がお酒の提供を禁止しています。ノンアルビールと餃子はじめ中華メニューで盛り上がりました。
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