愛媛県立西条高等学校の濠内には、倉敷市大原家(クラレ創業家)に縁が深い建築家、浦辺鎮太郎氏の手による栄光教会、郷土博物館、愛媛民芸館が並びます。同氏が、大原美術館分館、倉敷アイビースクエアはじめ多くの建築を手掛けた故に、母校の佇まいは倉敷美観地区に似て水辺の親水空間が実に美しい土地柄です。 1月29日、大原美術館名誉館長の大原謙一郎先生が西条へ来られ講演をされるとの知らせを受けました。演題は「大原家がつないだ西条と倉敷のまちづくり」です。知らせを受けた時には、既に定員は満員でした(当日は新型コロナ禍のためオンライン開催となった模様です)。
さて、その倉敷は、平成30年7月西日本豪雨災害で、真備地区が甚大な被害に見舞われました。小職は「倉敷市真備地区復興計画推進委員会」委員長を拝命、今も復興支援のお手伝いをしています。さらに「誰一人も取り残さない」と謳うSDGs(Sustainable Development Goals)で描いた「倉敷市第七次総合計画審議会(10年計画)」や「高梁川流域中枢都市圏ビジョン懇談会(倉敷市を中核市に流域7市3町が連携して地方創生を進める会)」の会長を担当させて頂いてきました。
西条はクラレで栄えた産業都市であり、西日本最高峰の石鎚山の湧き水をたたえる水の都です(日本百名水)。私見、勝手な想いながら、西条人として倉敷や大原家への恩返しの意味を込め奉職しております。
大原謙一郎先生の西条でのご講演に感謝です。