こうしたなかで、今回の非常事態宣言の発令で、大学はロックアウトを余儀なくされ、公民館の利用もできなくなりました。
学生活動には、あまり口出ししないように見守りを続けて参りましたが、2013年から続けてきた地域との連携活動です。コロナを理由に絶やすわけには参りません。おせっかいながら、いよいよ顧問がハッスルする時期が来たようです。
学生たち、とりわけ新2年生と新1年生は、コロナの影響でキャンパスへ通えない不自由な時間が続くなかで、学生たちは話し合い、「現地活動が制約されるいまだからこそ、これまで先輩たちが瀬戸内市裳掛を拠点に展開してきた活動実績を学び、その知見から、自分たちの今後の活動を考えたい」との声があがりました。
そこで、まず、顧問の目から見守ってきた、サークル設立から現在までの足跡を時系列でまとめて在学生に伝えました。そして主な卒業生に声をかけて、顧問からのお願いということでサークルの卒業名簿の作成を依頼、卒業生たちが現役生を支援する体制の構築を本格的に開始しました。
こうしてオンラインを活用して、活動経験を伝える、まちづくり活動の喜びを伝える、就活の相談に乗る、諸々の悩み事にも応える、共にSDGsについて考える、などの目標を思考してもらうようにお願いしました。
まずは、喫緊の活動として、次回の「もかけ通信」では、現役生が卒業生インタビューを行い、地域の皆さんから何を学び、裳掛での活動経験が、社会へ出てから「生きる力」となっているかなど、思い出話を交えて紹介する企画を立てました。
コロナに負けず、ニューノーマル社会を見つめながら活動を続ける学生たちは輝いています。
その輝きを絶やさぬよう、世話好きのお兄さん、お姉さん(卒業生たち)の助けを借り、地域社会の皆様と連携しながら、今般の試練に正面から向き合い、それを見守り続ける責務が大学にはあります。
コロナに打ち勝つ「絆」の大切さが見えて参りました。