第5回目となる「星の郷まちづくりコンソーシアム」が、3月6日、井原市美星町「星の郷ふれあいセンター」で開催されました。
まず、早朝からオープンしている「星の郷青空市」に参りました。
朝から大勢の来客で賑わっています。
地元産のみずみずしい新鮮野菜や美星ポークをはじめとする特産品が、所狭しと並んでいます。
いまは、原木しいたけや山芋類が数多くみられ、美星コシヒカリや希少な鶏卵、さらには出来立ての加工品が、次々と運び込まれ、お目当てに品が届くと「これを待ってたの」の声が、あちらこちらから聞こえてきました。
さて、今回のワークショップの冒頭には、いくつかの話題提供がされましたが、ここ井原は北条早雲の生まれ故郷とあって、NHK大河ドラマ化を目指した署名活動の案内に興味津々でした。また、スタートした渋沢栄一翁を主人公にしたNHK大河ドラマ「青天を衝く」では、栄一翁が現在の井原市の備中江原一橋領へ農兵募集にやってきて成果を上げ、慶喜に高く評価されたとの史実があるため、渋沢栄一ゆかりの地として広報戦略への応用を狙っているとの報告もなされました。
そして会の本番では、主催者である美星町観光協会の西野昇会長や、活動を支援する大舌勲井原市長はじめ、美星天文台、小中学校、ブドウ農家、料亭、そしてNPOなど、地域の皆さんを中心に、前回協議されたSDGsを意識した「星と環境」をゴールとする「曼荼羅ワークショップ」で取りまとめられた8つのテーマを深堀して、具体的なまちづくりの実行計画・シナリオを策定する作業を実施いたしました。
さらにこうした地域の皆さんをサポートすべく、ケーブルテレビ局、岡山県備中県民局、中国銀行、井原鉄道、ビザビコーポレーション、両備グループ、キリンビール、パナソニック、そして岡山大学などが、それぞれの知見を持ち寄り、議論に加わりました。
最終ゴールは「持続可能な星の郷まちづくり」、それを実現するための8つの分科会のテーマ・目標は下記の通りです。
目標A より効果的な広報戦略
目標B 体験プログラムの開発
目標C アミューズメントの創出
目標D 全国・海外からの誘客
目標E 遊休資産の有効活用
目標F 移動手段の確保
目標G デジタル技術の活用
目標H 異業種や近隣地域との連携
10時にスタートした会は、昼食をはさみ15時過ぎまで続き、各グループの報告と大下市長の講評で締めくくられました。
全体のコーディネートを担当させて頂きました。
次回は、今回の各グループのアイデアを井原市と共に具体化・見える化の補強作業を行い、広く美星地域の皆さんの意見をお聞きした上で、ひと・もの・かねの資源投下案を踏まえて誰が、どのように参加(各人や組織のノウハウや資源を持ち寄り)して、何を、いつまでにするか、具体的なロードマップを策定、来年度から、地域が主体となり、井原市がフォローしながら、実行体制を構築するステージに入る予定です。
時あたかも、「元気いばら創生総合戦略(第2期)」の策定が完了したところです。
地域の声とアイデアを織り込んだ、創生戦略の具体的なシナリオが胎動する予定です。
全国約1700の自治体で、それぞれ創意工夫を凝らした地方創生の取組みが進んでいます。少子高齢化・人口減少、そして財政不足がつづくなかで、時間はかかりますが、知恵と工夫を持ち寄り、汗をかきながら、一歩一歩、市民主導の地方創生実現に向けて進んで参ります。