桜に見送られ母が逝きました

享年94歳 教員生活40年、昔とった杵柄でありましょうか、最期まで意識がはっきりしており、3月31日、施設の窓からみえる満開の桜に見送られ、静かで穏やかな旅立ちでした。

父の最期も7年前の4月1日、桜に見送られた旅たちでしたので、父が母を呼んだような気がしました。

さて、新型コロナウイルス感染を考慮いたし、親戚や孫も呼ばず、極々近親者による野辺の送りといたしました。

FBでは大勢の皆さまから励ましのお言葉を頂戴いたしました。心より深く御礼申し上げます。FBにあげる話では無いと思いましたが、あまりにも新型コロナウイルスの影響が大きかった故に、アップさせて頂きました。

特別養護老人ホームに入所いたしており、コロナ感染予防が実施され、いよいよ最期はご厚情を頂き家族との面会時間をとって頂けましたが、原則はリスク回避のため面会禁止の期間が続き、電話でしか様子を確認することができませんでしたので気をもみました。

また4月1日は通夜を簡略して妻と孫の3人で安置所にて母に化粧を施すなどして過ごしました。

翌4月2日は、告別式を同じく3人でとりおこなう仕儀となりました。コロナの感染を恐れ、親戚はもとより娘達も呼べませんでした。一方で、宗派が曹洞宗でありまして、幸運にも倉敷玉島の名刹、かの良寛和尚が修行した円通寺さんから住職様に読経に来ていただくことが出来ました。

また、多くの皆さまから、ご弔電やお花を頂戴いたしました。

そして、参列者がいない葬儀を気遣っていただき、岡山商工会議所様と岡山シーガルズ様から四人の方が出棺までついてくださいました。

心より深く感謝申し上げます。

こうして葬儀を岡山で無事に終え、翌4月3日は、お骨を抱いて、郷里愛媛の菩提寺である法安寺本堂にて、母をよく知る住職様にお経をあげて頂きました。

GW過ぎますとコロナ感染が今後ますます地方まで広がるリスクが顕在化、予想されますので、四十九日の納骨が出来なくなる恐れがあります。

そのため本堂での読経に続いて、墓へお骨を収める納骨の儀を和尚様にお願いいたし、極々身内にて供養をとりおこないました。

愛媛は日帰りでしたので、帰りに四国松山自動車道の石鎚サービスエリアにある地元産品販売コーナーで、山菜や川蟹など珍しい品をひやかし、また桜の景色の先に瀬戸内の穏やかな海を眺め、お墓の方角に静かに手を合わせて岡山への帰路につきました。

4月6日は、岡山市役所へ出向き、母の印鑑証明カード、健康保険証、障がい者手帳など一式を返却する手続きを終えました。

未だ諸手続きが残ってはいますが、こうして一段落することが出来ました。

この度の新型コロナウイルス感染リスクが無ければ、看取りから葬儀まで、違った流れになったと思います。

人の暮らしに様々な影響を及ぼす今回のパンデミックが一日も早く収まることを祈念するばかりです。

4月7日から、いよいよ東京はじめ首都圏や大阪、兵庫などに緊急事態宣言が出されることが決まりました。

自らが身を守る行動を心がけることでしか対応できないほど深刻な社会問題であります。

皆さまにおかれましても、様々な影響が出ておられることと拝察いたします。

繰り返しになりますが、まずは命を守る行動に心がけて頂きますことを祈念いたします。