第71回土木学会中国支部研究発表会特別講演会


「平成30年7月豪雨による被災から考える」をメインテーマとして、第71回土木学会中国支部研究発表会特別講演会が、6月1日、岡山大学津島キャンパス創立50周年記念館金光ホールで開催されました。

主催は公益社団法人土木学会中国支部と国土交通省中国地方整備局による共催です。

講演会では、まず、「平成30年7月豪雨における対応について」と題して、中国地方整備局の中川哲志統括防災官が国の施策の全体像について丁寧に説明されました。

続いて「岡山県の河川災害の状況と課題」と題して、岡山大学大学院教授で高梁川水系小田川堤防調査委員会委員長の前野詩朗先生が登壇され,今回の豪雨により被害を受けた個所の被害発生のメカニズムや被害状況、その課題と今後の対応に向けた方向性について、専門的な知見から豊富な解析データを駆使して解説されました。


そして3人目に「真備町の復興まちづくりに向けた取組の紹介」と題して、岡山大学地域総合研究センター長、大学院社会文化科学研究科教授、真備地区復興計画策定委員会委員長の立場から小職が講演させて頂きました。

倉敷市の真備地区復興計画の全体像のご説明を踏まえて、OHK岡山放送からご提供いただいた、住民の皆さんが復旧から復興に向けて頑張っておられる姿や、NPOはじめ大学生の活動ぶりなどをご紹介申し上げ、これからが復興に向けた本番であることを会場の皆様方に訴えさせて頂きました。

また、東日本大震災のおりの現地での様子や国への提言、そして東北3県の復興プロセスをご紹介、引用しながら、僭越ながら真備復興への道筋をお示し申し上げました。

終了後に倉敷市のご担当から謝辞を頂戴いたしました。

いよいよ災害から1年を迎えようとしています。

繰り返しになりますが、これからが本番であります。