井原市における地方創生支援活動2

4月10日、第2回目の支援活動のため井原市へ参りました。

井原市における地方創生支援活動2

4月14日に開催される「元気いばら創生戦略本部」(第1回会議)に向けて、事前の打ち合わせ会がありました。会議の目的とねらい、創生を検討する組織やメンバー構成の全体像、そして当日の次第案が事務局より示されました。顧問としての小職への期待が大きいことを改めて痛感いたしました。
お昼休みを利用して、近代日本を代表する彫刻家、平櫛田中(ひらくし でんちゅう)の作品を展示した田中美術館を拝観しました。井原市立「田中美術館」のHPを引用しますと「平櫛田中(1872~1979)は岡山県井原市に生まれた、近代日本を代表する彫刻家です。本名を倬太郎(たくたろう)と言い、田中家から平櫛家に養子に入ったのち、田中(でんちゅう)と号しました。107歳でその生涯を閉じるまで、明治・大正・昭和の三代に渡って活躍しました。 岡倉天心と西山禾山に思想的な影響を受け、伝統的な木彫技術と西洋の彫塑を学んだ田中の作品は、観る者を引き込む緊張感と、人間味あふれる豊かな創造性を持っています。 なかでも井原地方の古い伝承に基づく《転生》(東京芸術大学大学美術館蔵)や、六代目尾上菊五郎をモデルに約20年の歳月をかけて完成した《鏡獅子》(東京国立近代美術館蔵、国立劇場展観)は、こんにち平櫛田中の代表作として知られています。」とあります。
作品の印象は、六代目尾上菊五郎をモデルとした「鏡獅子」は誠に力強く活き活きとした躍動感に溢れています。一方で、「幼児狗張子」は、生きた赤子が今にもこちらに手を差し伸べて「はいはい」してくるような錯覚に襲われるほどリアルです。また「尋牛」は、中国唐代の漢詩に出てくる仙人を思い浮かべました。さらに、その書についても、107歳という長寿であった田中の作品は、素人の小職の眼にも味わいある感動を与えてくれました。
午後は、地域創生監を兼務担当する建設経済部長室をたずね、ご挨拶させていただき、その後で、広報担当の皆さんと情報交換をいたしました。井原市が有する独自性ある資源や目指す新たな産業ビジネスモデル、井原市と関係の深い近隣の福山市の地域活性化施策、特区制度利用の可能性など幅広い意見交換が出来ました。
井原市が持つ歴史・文化、地勢的環境・自然資源、産業要素、そして駆動力としての人的組織や知器量などを理解して、総合計画はじめ様々な施策や各種データをベースに地域創生総合戦略デザインの立案に一日も早く入りたいと思います。

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