ホームパーティで「国際理解」を学ぶ

ホームパーティで「国際理解」を学ぶ
11月29日、岡山大学大学院 自然科学研究科・環境生命科学研究科 先進基礎科学特別コースでプログラムコーディネートの責任者をされておられる原田勲先生のご自宅で開かれたホームパーティへ、同僚の岩淵泰先生と、ご招待いただきました(ご専門は物理学:論文『新しい世界への挑戦 -量子現象と超伝導-』の冒頭を引用させていただきますと「量子現象とは:量子とは何か。辞書(Wikipedia)では、量子とは1900年にドイツの物理学者マックス・プランクによって発見された”もの”の最小単位であり、その量子は波と粒子の両方の性質を兼ね備えていると書いてあります。即ち、量子の世界では、”もの”は2重の性質、即ち波動的性質と粒子的性質を併せ持つことが本質です。これは当時の人にとって(今の人にとっても!)大きな驚きで、”もの”を記述する理論はこの事実を如何に取り入れるかが大変難しく、多くの人が悩み続けました。・・・」)。
外国人の先生、とりわけ物理学が専門の皆さんが集まり、わいわいがやがや、英語が大の苦手な私は「参った、参った」。ホスト役の原田先生と奥様、そしてフランスとアメリカでの留学経験がある岩淵はじめ皆様方の温かな気遣いに救われました。とは申せ、陽気な外国人集団のざっくばらんで軽妙な会話は、普段おしゃべりのわたくしでは、到底、真似のできないノリでありました。余興として、プロジェクターが用意され、各人、自分の生い立ちやキャリアを映写して、自己紹介をするという趣向では、母国のお国自慢に花が咲きました。自由気ままに、いろいろな角度からの質問が飛び交い、お部屋は国際文化交流会さながらの熱気と笑いに包まれました。
ホームパーティで「国際理解」を学ぶ
「グローバル化」という言葉は日常用語として気軽に使われています。しかし、わが国やとりわけ大学教育のなかで、そこに潜む課題=グローバル化の真の意味が何か、とした議論や対話は明らかに不足していると言えましょう。身近な「衣食住」について考えてみても、「衣」は完全に西洋化が進み、日常的に和装をする人は冠婚葬祭時や京都や金沢など古都といわれる一部エリアに限られています。「食」についても同じで、国策としてのTPPにまつわる農産物分野での議論から、私たちの日常の風景として横たわる大型商業施設内に世界博覧会的に展開するレストランやワールドカフェまで、日々の暮らしの中に国際色豊かな物質や文化性を帯びたものが溶け込んでいるように見えます。せいぜい、「住」のなかで日本建築や畳の上での暮らしが残っているものの、都市化の波は西洋建築やマンション居住を一般化しつつあります。しかし、現実的に人間同士としての外国人とのふれあいは、特定の人を除いて極めて少ないのが実情であると申せましょう。それゆえに、市民生活や市民意識を前提とする「国際理解」といった人間の本質に迫る問題に接した場合において、その理解の脆弱性から核心に迫ることが及ばず、いざ問題が生じた際に解決策が見出せないケースがしばしばあると思われます。
ホームパーティで「国際理解」を学ぶ
例えば、グローバルな土俵で様々な国際問題について協議をする際も、互いが自国の損得ばかりを主張しあうだけでは、いつまでたっても問題は解決しません。その解決策は真の意味での「国際理解」しかないと言っても過言ではないでしょう。一般的に日本人も外国に渡航してビジネスシーンで困難な交渉に直面することはよくあります。また、観光やグルメは楽しみます。しかし、いまの日本人は、その地の人たちの日常の暮らしと触れ合い、家族ぐるみで交流することは稀であると言えましょう。そこで、私たちは、日常の生活で外国人の人たちと対話することにより、そうした経験を持つことが、とても大切だと痛感いたしました。「グローバル化」の定義を「世界の中で自国や民族意識を客観化して相対的に比べ、そして共生する道筋を探ることである」とするならば、経済優先の国づくりがもたらした過度の都市化や利潤追求型社会の産物として自己中心型思考や行動規範の変質が現代の日本社会の形成に生起したツケは大きいと言え、もう一度、「グローバル化」とは何か、「グローバル化」するには何が必要かについて、原田先生宅のパーティにお招きいただき、再考させていただくことができたような気がします。
つまり、来日している世界中の人たちと、直接に交流する機会を増やし、さまざまな国の人たちと直接に交流することによって、国境を越えて互いの歴史や文化、苦しみや喜びを共有することを通じて相互に理解を深め、たとえ距離が遠く離れていようとも「良き隣人」として気持ちを共感することが重要なのだと思いました。
世界が永久に平和でありますように。
原田先生、奥様、そして皆様、すばらしい機会をありがとうございました。
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